【金曜?祺遇記】安倍晴明も凡人だった

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安倍晴明は日本の平安時代の陰陽師です。実は日本で一番有名な陰陽師といえば安倍晴明であることは間違がないでしょう。小説はもとより映畫や漫畫にも登場し、陰陽師という言葉が一般に知られるようになったのも、晴明人気のおかげだと思います。

皆さんは安倍晴明、あるいは陰陽師に対するイメージはなんですか？（畫像）

彼らは式神を自在に操って妖（あやかし）を成敗したり、呪術を使って要人を守ったりしてますよね。それは、実話なんですか？

実は安倍晴明は、一番えらい位にあたる陰陽頭になることもなかったし、特別すごい身分の陰陽師というわけではありません

40歳でまだ學生ということは、なかなか出世できない不遇の人生を送ったのかもしれません。

しかも、映畫『陰陽師』では野村萬斎さん演じる晴明が術を使って、鬼を退治する場面が印象的ですが、あれはフィクションの世界です。史実の陰陽師はどんなことをしていたのでしょうか。

陰陽師とは、宮廷の総務を擔當した中務省の中の、陰陽寮での役職のことを指します。

陰陽師は中國の陰陽五行説に基づいた陰陽道でお祓いや祈禱、吉凶占いをした他、天文や暦、時間の管理も行いました。

実際の陰陽師は、天文學で星の運行を調べ、吉凶を記した暦を作り、時間を測る公務員でした。

ここで言う占いとは、いわば統計學なんです。『今までは、あの星に動きがあると良くない年になった。だから今年もそうなるだろう』みたいな、過去のできごとから事象の原因を考えたり、予測していたんでしょうと、安倍晴明の末裔として、土御門神道本庁の宮司を勤める藤田義仁さんが言いました。

晴明といえどもただの人に過ぎないわけですが、ではなぜただの人が神仙のごとくに尊崇され畏敬の念を集めたのでしょうか。理由は次の三つがあると思います。　

まず、偉くはないけど天文學の分野ではかなり優れた人物だったようで。そういう立場的なものから、物語に使いやすかったのかもしれません。

次に50歳まであまり情報がないから自由に想像できるし、偉くはないけど優れた人物だったということは伝わっているから神秘性があります……。そう考えると、創作の主人公にはピッタリなのかもしれません。

最後、歴史背景から見れば、晴明が活躍した平安時代は華やかな貴族文化が花開いた一方で、都には飢饉や疫病が発生していました。華やかに見える宮廷も裏ではドロドロの権力爭いも…。また當時は「物の怪」の存在が信じられていて、都での飢饉や疫病は全て「物の怪」の仕業だと考えられていたのです。

そこで人々が救いを求めたのが仏教や陰陽師でした。

そしてその広告塔的立ち位置にいたのが、安倍晴明だったのです。

資料來源

1．「安倍晴明は國家公務員だった」子孫が教えてくれた陰陽師の真実

https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kikuchi07

2. 安倍晴明とは～日本の呪術師史上トップクラスの陰陽師

https://senjp.com/seimei/

3. 安倍晴明の真実？！40歳からの転職で天職に出會い、神となった苦労人

https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00533/

THE END

責編 | 孫鵬軒