日本疑難漢字
06-19
ばす【馬尾毛】馬の尾の毛。川釣りで、道糸と針を結ぶ鉤素(はりす)の部分に使われることがあるちん【亭】休憩や展望のために庭園?高台などに設けた小さな建物。四阿のこと。かめむし【椿象】亀(かめ)の甲に似た形で、觸ると悪臭を放つ昆蟲。屁放(へひ)り蟲?屁放(へこ)き蟲?臭亀(くさがめ)ともいう。うらぼん【盂蘭盆】ふつう「お盆」と呼ばれる。七月一五日を中心に祖先の霊を自宅に迎えて供え物などをする行事。今は八月一五日を中心にするところが多い。「盂蘭盆」は、梵語(ぼんご)を漢字の音で書き表したもの。秋の季語。そうめん【索麺】冷や麥より細い、乾麺(かんめん)の一種。小麥粉を塩水でこね、細く引き伸ばして干したもの。ゆでてから冷水で冷やし、つけ汁で食べるのが一般的な食べ方。ほうろく【焙烙】茶?豆?ゴマなどを煎(い)るのに使う、素焼きの平たい土鍋(どなべ)。「炮烙」とも書くが、これを「ほうらく」と読むと、古代中國で行われた火あぶりの刑のこと。はも【鱧】ウナギに似ているが、ウナギよりもっと大きく、體がやや平たい海水魚。食材としては関東より関西で好まれる。ろくやね【陸屋根】傾斜のほとんどない、平らな屋根。漢字「陸」には平らの意味がある。この場合の「陸」の読みは、「陸でもない?陸な?陸に」などと同じ。だし【山車】お祭りのときに引いて練り歩く、きれいに飾った屋台。西日本では「車楽」「山(やま)」などという。夏の季語。ひぐらし【蜩】夏から秋にかけての早朝や夕方、木立の中でカナカナと鳴く小形の蟬(せみ)。「かなかな」「轡蟬(くつわぜみ)」ともいうかご【駕籠】昔の乗り物の一つ。人が座る部分を一本の長い柄(え)につるし、前後から擔いで運ぶもの。「輿(こし)」はこれと反対に、二本の長柄の上に人が座る部分をのせるげす【下種】もとは、身分の低い者、の意味。今は、品性下劣な人間のことをいう。あつもの【羹】魚?肉や野菜を入れた熱い吸い物。「羹に懲りて膾を吹く」は、羹で舌をやけどしたのに懲り、冷たい膾も冷まして食べる意で、失敗して慎重になりすぎること。こち【鯒】近海にすみ、成長すると雄から雌へと性転換する海水魚。白身で美味。料理屋の高級料理の食材として、活魚のまま流通することも多い。「鯒」は日本製の漢字。つるはし【鶴嘴】両端を鶴の嘴(くちばし)のようにとがらせた鉄の棒に木の柄をつけた道具。堅い土を掘り起こすときなどに用いる。ふくろう【梟】森にすむ夜行性の猛鳥、また、その同類の鳥のうち木菟を除いたものの総稱。アイヌの神謡(カムイユカル)では、動物神の中でも高位の神として歌われる。さわら【鰆】沿岸部にすむ全長一メートルほどのサバ科の海水魚。冬から春にかけてが旬で、照り焼きなどにする。ねぎ【禰宜】神社で、補佐的な地位の神官。宮司(ぐうじ)または神主の下。祈る意味の古語「祈(ね)ぐ」が名詞になった語で、漢字は當て字。やすり【鑢】棒狀や細い板狀の鋼鉄の表面に細かいぎざぎざをつけた工具。工作物を削ったり磨いたりするのに使う。サンドペーパーを鑢ということもある。さより【細魚】全長四○センチくらいの、字に書くとおり細長い魚。下あごは長く突き出して針のようにとがっている。刺身?干物などにする。漢字はイメージから當てたもの。さるまた【猿股】腰からももの上部を覆う、半ズボンの形をした男性用和風下著。かりん【花梨】同名の木に生(な)る果実。これを焼酎(しょうちゅう)に漬けた花梨酒は咳止(せきど)めの効果があるという。砂糖菓子の材料にもする。ごんどうくじら【巨頭鯨】イルカ科の歯クジラ。イルカの仲間では大形で、頭は大きくて丸い。名は「五島鯨(ごとうくじら)」が変化したものというかさ【暈】太陽や月の周囲にできる淡い光の輪。よく「お月様が暈をかぶっているから明日は雨」という。「笠」「傘」と語源は同じ。音で「うん」とも読む。くぬぎ【櫟】雑木林の木といえば、この櫟や楢(なら)が代表格。ブナ科の落葉高木で、秋にはたくさんの団栗を付ける。材は炭や椎茸(しいたけ)の原木に使われる。ばす【馬尾毛】馬の尾の毛。川釣りで、道糸と針を結ぶ鉤素(はりす)の部分に使われることがあるちん【亭】休憩や展望のために庭園?高台などに設けた小さな建物。四阿のこと。かめむし【椿象】亀(かめ)の甲に似た形で、觸ると悪臭を放つ昆蟲。屁放(へひ)り蟲?屁放(へこ)き蟲?臭亀(くさがめ)ともいう。うらぼん【盂蘭盆】ふつう「お盆」と呼ばれる。七月一五日を中心に祖先の霊を自宅に迎えて供え物などをする行事。今は八月一五日を中心にするところが多い。「盂蘭盆」は、梵語(ぼんご)を漢字の音で書き表したもの。秋の季語。そうめん【索麺】冷や麥より細い、乾麺(かんめん)の一種。小麥粉を塩水でこね、細く引き伸ばして干したもの。ゆでてから冷水で冷やし、つけ汁で食べるのが一般的な食べ方。ほうろく【焙烙】茶?豆?ゴマなどを煎(い)るのに使う、素焼きの平たい土鍋(どなべ)。「炮烙」とも書くが、これを「ほうらく」と読むと、古代中國で行われた火あぶりの刑のこと。はも【鱧】ウナギに似ているが、ウナギよりもっと大きく、體がやや平たい海水魚。食材としては関東より関西で好まれる。ろくやね【陸屋根】傾斜のほとんどない、平らな屋根。漢字「陸」には平らの意味がある。この場合の「陸」の読みは、「陸でもない?陸な?陸に」などと同じ。だし【山車】お祭りのときに引いて練り歩く、きれいに飾った屋台。西日本では「車楽」「山(やま)」などという。夏の季語。ひぐらし【蜩】夏から秋にかけての早朝や夕方、木立の中でカナカナと鳴く小形の蟬(せみ)。「かなかな」「轡蟬(くつわぜみ)」ともいうかご【駕籠】昔の乗り物の一つ。人が座る部分を一本の長い柄(え)につるし、前後から擔いで運ぶもの。「輿(こし)」はこれと反対に、二本の長柄の上に人が座る部分をのせるげす【下種】もとは、身分の低い者、の意味。今は、品性下劣な人間のことをいう。あつもの【羹】魚?肉や野菜を入れた熱い吸い物。「羹に懲りて膾を吹く」は、羹で舌をやけどしたのに懲り、冷たい膾も冷まして食べる意で、失敗して慎重になりすぎること。こち【鯒】近海にすみ、成長すると雄から雌へと性転換する海水魚。白身で美味。料理屋の高級料理の食材として、活魚のまま流通することも多い。「鯒」は日本製の漢字。つるはし【鶴嘴】両端を鶴の嘴(くちばし)のようにとがらせた鉄の棒に木の柄をつけた道具。堅い土を掘り起こすときなどに用いる。ふくろう【梟】森にすむ夜行性の猛鳥、また、その同類の鳥のうち木菟を除いたものの総稱。アイヌの神謡(カムイユカル)では、動物神の中でも高位の神として歌われる。さわら【鰆】沿岸部にすむ全長一メートルほどのサバ科の海水魚。冬から春にかけてが旬で、照り焼きなどにする。ねぎ【禰宜】神社で、補佐的な地位の神官。宮司(ぐうじ)または神主の下。祈る意味の古語「祈(ね)ぐ」が名詞になった語で、漢字は當て字。やすり【鑢】棒狀や細い板狀の鋼鉄の表面に細かいぎざぎざをつけた工具。工作物を削ったり磨いたりするのに使う。サンドペーパーを鑢ということもある。さより【細魚】全長四○センチくらいの、字に書くとおり細長い魚。下あごは長く突き出して針のようにとがっている。刺身?干物などにする。漢字はイメージから當てたもの。さるまた【猿股】腰からももの上部を覆う、半ズボンの形をした男性用和風下著。かりん【花梨】同名の木に生(な)る果実。これを焼酎(しょうちゅう)に漬けた花梨酒は咳止(せきど)めの効果があるという。砂糖菓子の材料にもする。ごんどうくじら【巨頭鯨】イルカ科の歯クジラ。イルカの仲間では大形で、頭は大きくて丸い。名は「五島鯨(ごとうくじら)」が変化したものというかさ【暈】太陽や月の周囲にできる淡い光の輪。よく「お月様が暈をかぶっているから明日は雨」という。「笠」「傘」と語源は同じ。音で「うん」とも読む。405しっぽく【卓袱】「卓袱」は本來、テーブルクロスの意味。料理で「卓袱」といえば、卓を囲んで食べる長崎名物の日本化した中國料理や、野菜などを入れて煮たそば?うどんのことよしず【葦簀】アシの莖を簾のように編んだもの。現代では、夏、海水浴場に並ぶ海の家で目隠しや日よけに使っているのを見かけるあじさい【紫陽花】梅雨時に咲く花といえばこの花。初め白っぽい花が青、紫と色を変えることから「七変化」の別名もある落葉低木。ほろ【母衣】昔、鎧(よろい)の背につけて流れ矢を防ぎ、また自分の存在を示す標識とした、幅の広い布。車の荷台などを覆う布「幌」も、これと同語源。かささぎ【鵲】カラス科の鳥。カラスよりやや小さく、肩と腹が白い。鵲が天の川に橋を架けて牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)を會わせるという伝説がある。天然記念物。ザボン【朱欒】文旦(ぶんたん)とも呼ばれる、蜜柑(みかん)類の中では最も大きい果実。味は多少苦みがある。南九州など暖かい地方で栽培。名はポルトガル語から。かわたれどき【彼誰時】薄暗くてはっきりものが見分けられない時分。「あれはだれか」と尋ねる時の意味。夕方を「黃昏時」というのに対して、多くは明け方をいう。たが【箍】態度に締まりがなくなることを「箍が緩む」という。桶(おけ)や樽(たる)のまわりにはめて締める竹や金屬でつくった輪のことまいす【売僧】金銭や地位を追い求める墮落(だらく)した僧をののしっていう言葉。ぶり【鰤】腹に黃色い線がある全長一メートルほどの海水魚。成長するにつれ名が変わり、関東では「わかし?いなだ?稚鰤(わらさ)?鰤」、関西では「津走(つばす)?めじろ?鰤」と呼ぶ。きゃはん【腳絆】昔、旅行や作業をする時に、すねに巻いてひもで結び、足が動きやすいようにした布。「巻き腳絆」といえば、ゲートルのこと。ボタンあな【釦穴】釦をはめるために縁を糸でかがった穴。英語ではbuttonhole。漢字「釦(コウ)」には、穴に入れ込む金屬の意味がある。ふか【鱶】大形の鮫(さめ)のこと。「鱶鰭」は、鮫の背びれ?胸びれ?尾びれを干したもので、中國料理の高級な食材。漢字「鱶(ショウ)」は本來は、干物の意味。ぼら【鯔】「はく?おぼこ?いな?鯔?とど」と成長とともに名が変わる海水魚。結局の意味の「とどのつまり」はこの魚の最後の名から。卵巣の塩干しをからすみという。ふいご【鞴】火をおこしたり火力を強めたりするのに使う送風裝置。「吹き皮」が変化した言葉で、昔は革袋を使ったことからいう。これの大型のものが踏鞴。つむぎ【紬】「紬糸」という太くて節の多い絹糸で織った織物。大島紬、結城(ゆうき)紬などがあるきびなご【黍魚子】関東以南の沖合にすむ全長一○センチほどの小魚。五、六月ごろ、大群で岸に近づき産卵する。とき【朱鷺】全身が薄桃色を帯びた白色で、顔と腳が赤い大形の鳥。特別天然記念物?國際保護鳥に指定されているが、日本産の朱鷺で現存するのは老齢の一羽のみ。おんじゃく【溫石】軽石を焼いて布に包み、懐(ふところ)に入れたりしてからだを暖めるもの。「懐石(かいせき)料理」は、懐に入れる溫石のように軽くおなかを暖める簡単な料理ということからの名。はまゆう【浜木綿】海岸に生え、夏、白い花を付ける草。花びらは糸のように細長く、反り返って付く。「木綿」は、神事のとき榊(さかき)の木に掛ける、楮の繊維を裂いた糸。かねじゃく【曲尺】建築などで使う、直角に曲がった金屬製のものさし。また、鯨尺に対して、このものさしで使われる、一尺を約三○?三センチとする長さの単位のこと。つづら【葛籠】「葛藤」のつるや竹で編んだ、衣服などを入れる箱型のかご。上に紙を張り、漆や柿渋(かきしぶ)を塗ったものもあるあさつき【淺蔥】蔥(ねぎ)を細くしたような野菜。刻んで薬味にしたり、ゆでて酢味噌で和えたり、汁物の実にしたりする。しょうき【鍾馗】疫病を追い払い、魔を除くという中國の神。剣を持ち、濃いひげを生やす。日本では、この人形を五月の節句に飾る。かすがい【鎹】材木と材木とをつなぎとめるために打ち込む、コの字型をした大きな釘(くぎ)。「子は鎹」のことわざは、子供を夫婦別れの危機を迴避させる存在としてこれにたとえたなた【鉈】まき割りや樹木の枝下ろしなどに用いる厚みのある刃物。「鉈を振るう」といえば、予算?組織などを思い切って縮小し整理すること。まてがい【馬刀貝】貝殻が細長い円柱の形をしている海産の二枚貝。干潟に多く、砂に垂直に穴を掘ってすむ。穴に塩を入れると出てくるので、たやすくとることができる。食用。みおつくし【澪標】語源は「澪つ串」。「澪」は、船を通すことができる、水底がみぞになった所。そこに立てた串、つまり水路の標識のこと。和歌で「身を盡くし」に掛ける。やすり【鑢】棒狀や細い板狀の鋼鉄の表面に細かいぎざぎざをつけた工具。工作物を削ったり磨いたりするのに使う。サンドペーパーを鑢ということもある。>> 「鑢」を國語辭書で調べるあつもの【羹】魚?肉や野菜を入れた熱い吸い物。「羹に懲りて膾を吹く」は、羹で舌をやけどしたのに懲り、冷たい膾も冷まして食べる意で、失敗して慎重になりすぎること。かめ【甕】水?酒?食べ物などを入れる底の深い容器。主に陶製。今も梅干しを甕に保存したりするきす【鱚】沿海の砂地にすむ海水魚。淡泊な味で、海老、烏賊と並び、天麩羅の代表的な種。「鱚」は日本製の漢字。ガス【瓦斯】広い意味では気體のことだが、この表記は、燃料用の気體を製造?販売する會社の名稱に使われることが多い。漢字は當て字。たで【蓼】犬(いぬ)蓼、(はな)蓼など、一群の野草の総稱。その一種、柳(やなぎ)>蓼は葉に辛みがあり、刻んで和風の香辛料にする。「蓼食う蟲も好き好き」は、辛い葉を好む蟲もあるという意味から。たで【蓼】犬(いぬ)蓼、(はな)蓼など、一群の野草の総稱。その一種、柳(やなぎ)>蓼は葉に辛みがあり、刻んで和風の香辛料にする。「蓼食う蟲も好き好き」は、辛い葉を好む蟲もあるという意味から。こうらん【勾欄】宮殿?社寺の迴廊や橋などの縁につけられた手すり。裝飾をほどこしたものが多い。じむぐり【地潛】日本特産の無毒の蛇。全長八○センチくらい、背は薄茶色で黒い斑點がある。名は、地中に潛って野鼠(のねずみ)や土竜を食うところから。やすで【馬陸】百足に似た節足動物。體長は二センチくらい。百足の足は一つの體節に一対だが、こちらは二対ある。ひのし【火熨斗】昔のアイロン。底の平らな金屬製の器に木の柄をつけたもので、器の中に炭火を入れて底を布地に當て、しわを伸ばしたり折り目をつけたりする。むかで【百足】細長い體にいくつもの節目があって、たくさんの足が並ぶ節足動物。長いものは一五センチくらい。口に毒牙どくがをもち、人をかむ種類もある。漢字はイメージによる當て字。>> 「百足」を國語辭書で調べるしだ【羊歯】よく恐竜と一緒に絵に描かれる、花をもたない原始的な植物。忍(しのぶ)?蕨?薇など。ごうりき【強力】登山者の重い荷物を擔いで山を登るのを仕事とする人。もともとは力が強いことをいう言葉で、「強力無雙」のように使われる。のびる【野蒜】韮のようなにおいがする、野山に生える草。鱗莖(りんけい)や若葉を食用にする。パン【麺麭】「人は麺麭のみにて生くるものにあらず」。歐米人が主食にする小麥粉からつくった食品。ポルトガル語から。漢字「麺」は小麥粉、「麭」は団子を表す。中國語では「麵包(ミエンパオ)」。やまめ【山女】岩魚よりは下流の渓流にすむサケ科の魚。桜鱒(さくらます)が海に帰らず、川で生活するようになったもの。美味。じゃこうじか【麝香鹿】アジア大陸の東部にすむ、角のない小形の鹿。香料の「麝香」はこの動物の分泌物からつくる。よもぎ【蓬】葉の綿毛からお灸(きゅう)の艾(もぐさ)をつくる草。野山に生え、特有のにおいがある。葉に止血などの薬効があり、また、春の若葉は草餅(くさもち)の材料。あいくち【匕首】鍔(つば)のない短刀。漢字は同義の「匕首(ひしゅ)」を當てた。その長さから九寸五(くすんごぶ)ともいう。かまいたち【鎌鼬】突然皮膚が裂けて、鎌で切ったような傷ができる現象。空気中に真空の部分ができ、それに觸れて起こるという。昔は、イタチのしわざと信じられていた。冬の季語。からしな【芥子菜】辛みのある葉や莖を漬け物などにして食べる野菜。中國料理で使う。搾菜はこの根を唐辛子で漬けたもの。種からは香辛料の芥子をつくる。くぬぎ【櫟】雑木林の木といえば、この櫟や楢(なら)が代表格。ブナ科の落葉高木で、秋にはたくさんの団栗を付ける。材は炭や椎茸(しいたけ)の原木に使われる。のぼり【幟】旗に似ているが、細長い布の端に輪が付いていて、そこに竿(さお)を通して立てるもの。鯉幟もその一種。もさ【猛者】力のすぐれた勇猛な人。また、神経が太く、やることが大膽な人のこと。「留年四度の猛者」など。じゅんさい【蓴菜】水草の一種。寒天のような粘液で覆われた若芽や若葉を三杯酢などで食べる。のみ【鑿】木材や石材に穴をあけたり、みぞを掘ったりするのに使う工具。丸鑿?平鑿などがあるいおり【庵】お坊さんや隠遁者(いんとんしゃ)が住む、草木や竹などでつくった質素な小屋。音読みでは「あん」だが、訓読みではべっこう【鼈甲】海亀(うみがめ)の甲羅の加工品。櫛(くし)や眼鏡の縁などに使われ、高価。現在國際的な取引は禁止されている。「鼈甲」は本來、鼈の甲羅のこと。こがらし【凩】秋の終わりから冬にかけて吹く冷たく強い風。木を枯らす風の意味で、秋、これが吹くと落葉樹は葉を落として裸になる。冬の季語。「凩」は日本製の漢字。すいとん【水団】小麥粉の団子を実に入れた汁。戦中?戦後の食糧難の時代にはこれで空腹をいやした。そり【橇】雪や氷の上をすべって行くようにつくった乗り物や運搬具。サンタクロースはこれをトナカイにひかせる。びく【魚籠】釣ったりつかまえたりした魚を入れておく籠(かご)や網。漢字は意味による當て字。かんな【鉋】材木の表面を削って滑らかにする大工道具。木の台に刃が斜めに取り付けてあるわらぐつ【藁沓】かつて雪の多い地方などで冬にはいた、藁で編んだ靴。古語では「わろうず」とも読み、藁で編んだ履き物の総稱。おとがい【頤】下あごの古風な言い方。漢字「頤」には「あご」の訓もある。音はイで、「頤使(いし)」は人をあごで使うこと。あらい【洗膾】コイ、スズキなどの魚を薄く刺身に作り、冷水で洗って身を縮ませた料理。語源は「洗い」。ちょうつがい【蝶番】扉やふたを支え、その一辺が軸となって開閉するように取り付ける金具。形が昆蟲の蝶に似ていることからの名。かすみめ【翳み目】視界にぼんやり霞がかかったようになるなど、物がはっきり見えなくなった狀態の目。もろみ【醪】酒や醤油をつくるために醸造したもので、まだ原料の粕(かす)をこしていないものうき【浮子】釣り糸や漁網につけて水面に浮かべるもの。漢字は同義の「浮子(ふし)」を當てた。漁網につけるものは「あば」とも読む。ラーメン【老麺】日本で最もポピュラーな中華そば。中華麺(めん)をゆでて醤油味?味噌味などのスープに入れ、焼き豚?メンマなどの具を加えたもの。にゅうめん【煮麺】素麺を溫かくして食べるもの。ゆでた素麺に具を加え、醤油味などの出し汁で煮た料理。おけら【朮】野山に生えるキク科の草。京都の八坂神社で大みそかから元旦にかけて行われる朮祭りでは、この草の根を燃やして篝火(かがりび)にする。乾燥した根を漢方で白朮(びゃくじゅつ)といい、薬用。すずしろ【蘿蔔】音読みでは「らふく」で、大根の漢名。二字まとめて訓読みすると、春の七草の一つとしての大根の呼び名。ほこら【祠】神を祭った小さなやしろ。「秀(ほ)倉」が変化した言葉で、「秀」は立派なもの、すぐれたものを意味する古語。つくねいも【仏掌薯】とろろ芋の一種。手でこねて固めたような不規則な形をしている。畑で栽培される。たこ【胼胝】音読みでは「へんち」または「べんち」。普通は二字まとめて訓で読む。繰り返し圧迫を受けた皮膚の部分が固くなって盛り上がったもの。ゆべし【柚餅子】米の粉にユズの汁やすりおろした皮、砂糖などをまぜてこね、蒸した和菓子。本來は、くりぬいたユズの実に味噌などを詰め、蒸して干したもののこと。ひきがえる【蟾蜍】背中にいぼがあって毒液を分泌する大形のカエル。毒液を「蝦蟇の油」として薬用にする。漢字は漢名の「蟾蜍(せんじょ)」を當てた。あおさ【石蓴】海岸の岩に著生する緑藻。平たくて、ところどころに穴があいている。食用。ももひき【股引】タイツのように腳を覆う保溫?防寒用の下著。また、かつて職人などがはいた、腳にぴったりする形の作業著。ももひき【股引】タイツのように腳を覆う保溫?防寒用の下著。また、かつて職人などがはいた、腳にぴったりする形の作業著。はいう【沛雨】激しく降る雨。「沛」は勢いがよいの意味。「沛然と降り注ぐ」のように使う「沛然」は、雨が強く盛んに降るようすを表す言葉。こうぞ【楮】三椏と並んで、古くから樹皮を和紙の原料としてきた落葉低木。赤く熟した実は食べられる。名は「紙麻(かみそ)」の変化。はしけ【艀】港などで、大きな船と船著き場との間を往復して貨物や乗客を運ぶ小舟。まさかり【鉞】木を切り倒すための大型の斧(おの)。足柄山の金太郎はこれを擔いでクマにまたがる。昔は武器としても使った。たたき【三和土】家の玄関などの、土やコンクリートで固めた部分。もと、花崗岩(かこうがん)が風化してできた「叩き土」に石灰?水などをまぜて塗り固めた土間のこと。漢字は一種の當て字。くるぶし【踝】足首の関節の內外両側にある、骨が丸く突き出た部分。漢字「踝(カ)」には、かかとの意味もある。ごかい【沙蠶】河口の泥底などにすむ、蚯蚓のように細長い生き物。體の節の両側にいぼ足がある。釣りのえさにする。はえなわ【延縄】本の縄に間隔を置いてたくさんの釣り糸を付け、漁船から海中に投げ入れる漁具。マグロ?タラなどの魚を捕る。ふるい【篩】細かい粒と粗い粒をより分けるのに用いる、枠に網を張った道具。振るって使うことからの名。しらみ【虱】蚤(のみ)と同じく人や動物の體に付いて血を吸う昆蟲。體は非常に小さくて平たく、翅(はね)は退化して無い。にしん【鰊】かつて北海道で大量にとれた海水魚。この卵が「數の子」。春、産卵のために群れをなして岸に近づくことから、「春告げ魚(うお)」ともいう。三枚におろして干したものが身欠(みが)き鰊。やかん【薬缶】アルマイト?銅?琺瑯(ほうろう)などでつくった、湯を沸かすための器。昔、薬を煎(せん)じるのに使ったことからの名。すのこ【簀の子】細い竹を簾のように編んだものや、細長い板を少しずつ間をあけて並べて枠に打ちつけたもののこと。後者は簀の子板ともいい、調理場や風呂場などで使う。くつわむし【轡蟲】螽の仲間で、秋、ガチャガチャと鳴く、日本特産の昆蟲。轡は手綱をつけるため馬の口に含ませる金屬製の器具。鳴き聲が轡の鳴る音に似るところからの名というてこ【梃子】支點を中心に棒が動くことによって小さな力で重いものを動かす仕組み、また、その棒のこと。身の回りのいろいろなものに応用されている。くこ【枸杞】野山などに生え、秋に赤い実がなる落葉低木。若葉を乾燥させて枸杞茶とし、実は果実酒、根は漢方薬に使う。ねぎま【蔥鮪】蔥と鮪を使った料理のこと。蔥鮪鍋(なべ)、蔥鮪汁など。蔥鮪鍋は、蔥と鮪を調味した汁で煮ながら食べる鍋料理。ぜいちく【筮竹】易者が占いに使う、細くて平たい竹の棒。ふつう五○本で占う。なめしがわ【鞣革】革ジャンパーなどに使われている革。動物の皮から毛や脂を取り除いて薬品で処理し、柔らかくしたもの。さいころ【賽子】賭博(とばく)や雙六に使う用具で、小さな立方體の六つの面に一から六まで點が打ってあるもの。あしか【海驢】太平洋のカリフォルニア沿岸などにすむ海獣。人によくなれ芸を覚えるが、日本近海では濫獲のため絶滅した。膃肭臍や海象もこの仲間。なでしこ【撫子】秋の七草の一つ。野山に生え、夏から秋にかけて、花びらの先が細く裂けた薄紅色の花を付ける。かしわ【黃鶏】鶏肉のこと。もと、羽毛が黃褐色のニワトリ、また、その肉をいった。ひょう【雹】多くは雷雨に伴って降る、直徑五ミリ以上の氷の粒。鶏の卵ほどの大きさのものもあり、農作物に被害を與える。夏の季語。がま【蝦蟇】蟾蜍のこと。「四六の蝦蟇を鏡の箱に閉じ込めて…」は、蝦蟇の油を売る香具師の口上。「蝦蟇」の音「かま」が変化した名。しょっつる【塩汁】イワシやハタハタを塩漬けにしてつくる秋田特産の魚(うお)醤油。「塩汁鍋」は、白身魚や豆腐?野菜を塩汁を薄めた汁で煮た、秋田の郷土料理。こはだ【小鰭】鮗の若くてまだ小さいもの。酢で締めたものを握り鮨(ずし)の種にする。かんぬき【閂】門や出入り口の扉が開かないようにするための橫木。左右の扉に取り付けた金具に通して使う。「貫の木」が変化した言葉という。ひよどり【鵯】ピーヨピーヨとやかましく鳴き、秋になると山から人里に下りてくる、鶫に似た鳥。そばかす【雀斑】主に顔の皮膚にできる細かい茶色の斑點。語源は「蕎麥滓」で、蕎麥殻(そばがら)に色と形が似ていることから。漢字は同義の漢語「雀斑(じゃくはん)」を當てたもの。訓読みすると…。たらい【盥】洗濯などに使う平たいおけ。「手洗い」の変化した言葉で、昔は手や顔を洗うための器をいった。おくつき【奧津城】「墓」の古語的な言い方。外界から遮られた奧まった領域という意味から。「津」は當て字。たいまつ【松明】松は樹脂が多いので、よく燃える。松や竹を束ねて先端に火をつけ、明かりとしたもの。「焚(た)き松」が変化した語という。漢字は同義の「松明(しょうめい)」を當てた。ミサ【彌撒】カトリック教會で行われる儀式の一つ。キリストの體と血を表すパンと赤ワインを神に捧(ささ)げて行う。ラテン語から。そろばん【算盤】珠(たま)を弾いて加減乗除の計算をする道具。電卓が普及して、あまり見かけなくなった。音読みの「算盤(さんばん)」が変化した語という。おやま【女形】歌舞伎で、女の役を演じる男の役者。江戸時代の人形遣い小山次郎三郎が使った女の人形「小山人形」から出た言葉という。漢字は女役の意味の「女形(おんながた)」の表記を當てた。はこべ【繁縷】春の七草の一つ。小鳥のえさにしたり、粥(かゆ)や汁に入れて食べたりする。春から夏に白い小さな花を付ける。しびん【溲瓶】病人が寢たまま尿をするのに使う容器。「溲」は尿の意味で音はシュ?シュウだが、この語では普通、音が少し変化するういきょう【茴香】フェンネルとも呼ばれる、南ヨーロッパ原産の香草。実からとる茴香油は香料や薬用とし、種子は乾燥させて香辛料にする。たくあん(たくわん)【沢庵】干し大根を糠(ぬか)と塩で漬けたもの。江戸時代の禪僧、沢庵和尚が始めたからとも、「貯え漬け」の変化ともいう。こめびつ【米櫃】米を入れて保存しておく箱。「櫃」はふた付きの大形の箱。「御櫃」というと、炊いた御飯を入れる木製の容器のこと。みみず【蚯蚓】土の中にいる、赤っぽくて細長い生き物。釣りのえさにし、土壌改良にも利用。漢字は漢名「蚯蚓(きゅういん)」を當てた。ひしゃく【柄杓】北斗七星はこの形をしている。湯や水などをくむ道具で、竹?木?金屬などで作った筒または椀形(わんがた)の容器に、柄をつけたもの。「瓠(ひさご)」が変化した言葉で、漢字は當て字。ひしゃく【柄杓】北斗七星はこの形をしている。湯や水などをくむ道具で、竹?木?金屬などで作った筒または椀形(わんがた)の容器に、柄をつけたもの。「瓠(ひさご)」が変化した言葉で、漢字は當て字。ひかがみ【膕】ひざの後ろのくぼんだところ。語源は「引(ひ)き屈(かが)み」。古語では「よほろ」「よぼろ」ともいう。けいせい【傾城】君主が色香に迷って城を傾けるという意味から、絶世の美人のこと。江戸時代には上級の遊女をさした。「傾國」ともいうチャーシュー【叉焼】中國料理の一つ。豚肉を砂糖?酒?香辛料をまぜた醤油に漬け、天火で焼いたり、蒸し焼きにしたりしたもの。焼き豚。おしどり【鴛鴦】カモ科の水鳥。雌雄がいつも連れ添っているといわれることから、仲のいい夫婦を「鴛鴦夫婦」という。漢字は漢語の「鴛鴦(えんおう)」を當てたもの。キセル【煙管】刻みタバコを吸うための道具。タバコを詰める雁首(がんくび)と吸い口に金屬を使い、途中の部分は竹を使用。カンボジア語から。金(かね)を使うのは両はしだけという意味で、不正乗車の一種を「煙管」というこて【籠手】弓を射るとき左のひじにかける革製の覆い。また、鎧(よろい)の付屬具で、肩先から腕を覆うもの。剣道では、指先からひじにかけて覆う防具のこと。とかげ【蜥蜴】蛇?亀(かめ)?鰐(わに)とならぶ代表的な爬蟲類。イグアナやカメレオンも蜥蜴の一種。また、特に小形の「日本蜥蜴」のこと。漢字は漢名の「蜥蜴(せきえき)」を當てた。はふ【破風】中央から両側に流れる形の屋根で、その側面をなす三角形の壁面、また、そこにつけた裝飾用の板のこと。きんつば【金鍔】本來は、薄い小麥粉の皮で餡(あん)を刀の鍔の形に包み、鉄板で焼いたもの。今はふつう、小麥粉を溶いた液を餡につけて焼く。ろくろ【轆轤】円形の陶磁器を作るときに使う台。円盤を回転させながら土を器の形にしていくせっちん【雪隠】便所のこと。「せついん」が変化したもの。中國の雪竇(せっちょう)という禪僧が、霊隠寺という寺の便所を掃除しているとき悟りを得た故事からという。とうがん【冬瓜】同名のつる草に生(な)る球形または楕円形の大きな実。淡泊な味で、煮物や漬け物にする。「冬瓜(とうが)」が変化した名で、秋に収穫して冬まで食べられるところからというビロード【天鵞絨】表面に毛羽(けば)を立てた光沢のある滑らかな織物。英語ではベルベット。この語はポルトガル語から入った。漢字は手觸りから當てたもので、「天鵞」は白鳥、「絨」は厚手の織物。チャボ【矮鶏】小形で腳が短く、尾が立ったニワトリの一品種。インドシナ半島南東部の地、チャンパーから渡來したことによる名。漢字はイメージによる當て字。天然記念物。ほてり【熱り】顔や體が熱くなること。ほおの熱りは、発熱や自律神経の失調、更年期障害、戀などが原因である場合もある。るつぼ【坩堝】金屬などを溶かしたりするときに使う耐熱製の容器。「鋳(い)る壷」あるいは「爐壷」の意味からという。漢字は同義の「坩堝(かんか)」を當てたもの。あくび【欠伸】音読みでは「けんしん」だが…。口が自然に開いて大きく息を吸い込む生理的現象。漢字「欠」は「缺(ケツ)」の新字體として使われるが、本來の音はケンで「缺」とは別字だった。>> 「欠伸」を國語辭書で調べるいわな【岩魚】山奧の冷たい渓流にすむサケ科の魚。貪食(どんしょく)で、口から蛇をのみこみ、その蛇が腹から顔を出している不気味な標本もある。美味だが、內臓は寄生蟲がいるので食べない。にんにく【大蒜】韮と同じくユリ科の植物で、地下莖や地上部の莖などを食用にする。食べたあとにおいが気になる食べ物。ちん【狆】毛が長くて顔が平たい、小形の愛玩犬。奈良時代に中國から入った原種を日本で改良したもの。くしゃくしゃとした顔立ちをいう「狆くしゃ」は、狆の顔の特徴からできたもり【銛】魚や鯨を刺して捕らえるための、先端が鋭くとがった鉄製の漁具。やどかり【寄居蟲】海老と蟹(かに)の中間の甲殻類。柔らかい腹部を守るために、巻き貝の殻に入り込んで生活する。サラサ【更紗】木綿地に、人物?花?鳥獣などの模様を多色で染め出したもの。室町時代に、インドやジャワから渡來し、のち日本でもつくった。ポルトガル語から。あせび(あしび)【馬酔木】山地に生え、早春、壷形(つぼがた)の小さい花が房になって咲く常緑低木。毒があり、葉を煎(せん)じて殺蟲剤にする。漢字は、馬が葉を食べると腳が動かなくなるといわれることから。かわうそ【獺】潛水の得意なイタチ科の動物。捕った魚を地面に並べる習性がある。物書きがたくさんの參考書を機の周りに広げることを「獺祭(だっさい)」というのは、これに見立てたもの。こうずか【好事家】普通の人には興味がないような変わったものに関心を示す人、つまり、物好きのこと。そよかぜ【微風】そよそよと吹く風。音読みすれば「びふう」だが、訓で読むと…。わけぎ【分蔥】薬味にしたり、ぬたにして食べたりする蔥(ねぎ)の変種。小形で葉も細い。シベリアの原産。ごろつき【破落戸】定職を持たず、あちこちうろついてゆすりや嫌がらせなどをする悪者。漢字は、落ちぶれた家の子弟を意味する漢語「破落戸(はらくこ)」を當てた。おおまがとき【大禍時】夕方の薄暗い時。大きな災いが起こりがちな時刻という意味。魔に逢(あ)う時と解して「逢(お)う魔が時」とも書く。あめふらし【雨虎】磯(いそ)にすむ體長三〇センチほどの軟體動物。卵は「海ぞうめん」と呼ばれ、紐(ひも)狀。いじめると雨を降らすと言い伝える。はっぴ【法被】ひざくらいまでの丈の和服の上著。多くは背中に屋號や家紋が染め抜いてあり、「印(しるし)半纏」ともいう。ねじり鉢巻きに足袋を履いてこれを著るのが、御輿(みこし)擔ぎのオーソドックスなスタイル。かかと【踵】足の裏の後ろ、足首の下に當たる部分。「きびす」「くびす」とも読むが、これらは古語的な言い方で、現代では主に「踵(くびす?きびす)を接する」のような慣用句に使われる。かきつばた【杜若】「いずれ菖蒲か杜若」。菖蒲、杜若、ショウブの三つの草は姿が似ていて紛らわしい。杜若は分類上は菖蒲と同類だが、水辺に生える。音読みの「杜若(とじゃく)」は別の草の漢名。じょうろ【如雨露】植木などに水を注ぎかけるための園芸用具。「雨露の如(ごと)し」と書いてうまく感じを出しているが、これは當て字。ポルトガル語のjorroからという。けんちんじる【巻繊汁】野菜と豆腐を油でいため、澄まし汁に仕立てた料理。「巻繊」は本來、禪僧が中國から伝えた精進料理で、繊切(せんぎ)りにした野菜を湯葉で巻き、油で揚げたもののこと。わさび【山葵】山葵田(だ)と呼ばれる栽培地は多く山間の清流沿いにある。根莖をすりおろして香辛料とするが、葉や花も食べる日本特産の草。しゃもじ【杓文字】「髢」と同じく、女房詞(にょうぼうことば)で「文字」を付けて呼んだもの。「杓子」の最初の音に「文字」が付いた。茶碗に御飯をよそうとき使う、木などでできた平たい道具のこと。じんちょうげ【沈丁花】春先、白や赤紫の花が開いて甘く濃厚な香りを漂わせる常緑低木。中國原産で、名は花の香りを香木の沈香(じんこう)と丁字(ちょうじ)にたとえたものはぜ【沙魚】真(ま)沙魚?泥目(どろめ)?葦登(よしのぼり)など、海水?淡水にすむ一群の魚の総稱。普通は真沙魚をいう。有明海や八代(やつしろ)海にすむ鯥五郎(むつごろう)も同じ仲間。きゃたつ【腳立】短い梯子を八の字に組み合わせて上に板を付けた踏み台。中國で「腳榻子(ターツ)」と呼ばれていたのが日本語となったもので、「立」の部分は當て字。だに【壁蝨】家(?家)?恙蟲など、一群のごく小さな節足動物の総稱。種類が非常に多く、吸血性のものもある。オンドル【溫突】朝鮮半島?中國東北地方などで用いられる暖房裝置。床下に煙を通すみぞをつくり、そこに焚(た)き口から煙を送り込んで部屋を暖める。朝鮮語から。つるべ【釣瓶】井戸の水をくむために、縄や竿の先に付けておろす桶(おけ)。語源は「吊る瓮」で、上からつるすかめ、の意味。けし【罌粟】未熟な種子から阿片がとれる草。初夏に色とりどりの大きな花を咲かせる。日本では栽培を厳しく制限。かかし【案山子】鳥獣が田畑を荒らさないように竹やわらで作って立てる人形。語源は「嗅がし」で、昔、臭気を発するものを棒に付けて立てたことから。漢字は同義の「案山子(あんざんし)」を當てた。かさぶた【瘡蓋】傷やできものが治りかけたとき、血液や漿液(しょうえき)が皮膚の表面に固まってできるもの。なぜか爪(つめ)ではがしてみたくなったりするタンメン【湯麺】中國料理のそばの一つ。スープは白く塩味で、いためた肉や野菜を麺の上にのせたもの。やどりぎ【寄生木】榎(えのき)?桜などの落葉樹に寄生する常緑低木。莖は緑色で、春、黃色の小さな花が咲く。なます【膾】生の魚介や野菜を細かく切って調味酢であえた料理。古くは、魚介や獣肉の刺身をいった。もみ【樅】クリスマスツリーに使われる日本特産のマツ科の針葉樹。本州?四國?九州の山に生える。うに【海膽】球形で、表面が栗のいがのような棘(とげ)に覆われた、海の生き物。生殖巣を食用にする。食べ物としては「練り雲丹」のように普通「雲丹」と書く。チンゲンサイ【青梗菜】このごろは日本の八百屋でも普通にみられる中國野菜の一つ。白菜を小さくしたような形だが、葉は緑色。炒(いた)め物などに使う。ゆたんぽ【湯湯婆】中に熱い湯を入れ、寢床の中に置いて足などを暖める道具。同じものを意味する漢語「湯婆」にさらに「湯」を付けた言葉。最初の「湯」は訓、次の「湯」は中國音に似た音で読む。うなじ【項】首の後ろ側。「襟首」と言ってもほぼ同じ。男も女も異性の項に妙に色気を感じることがあるようだ。「抜き衣紋(えもん)」は著物の後ろ襟を下げて項を出す和服の著方。いちょう【公孫樹】黃葉のきれいな中國原産の落葉高木。街路樹として多く植えられる。この木の種子が銀杏」。トナカイ【馴鹿】サンタクロースの橇(そり)を引くシカ科の動物。雄も雌も大きな角をもち、北極圏のツンドラ地帯に群をなしてすむ。名はアイヌ語から。漢字は馴(な)れた鹿(しか)の意味で當てたもの。しけ【時化】風雨のために海が荒れること。海が荒れたための不漁や、商売の景気が悪いことにもいう。海が荒れる意味の「しける」からできた言葉で、「時化」は當て字。たいこもち【幇間】音読みでは「ほうかん」。酒席に出て、客の機嫌を取ったり、座興に芸をしてみせたりするのを仕事とする男のこと。二字まとめて訓読みすると…。みぞおち(みずおち)【鳩尾】胸の中心線上、おなかと接するあたりにあるくぼんだ部分。急所の一つ。本來は「みずおち」という。漢字は同義の漢語「鳩尾(きゅうび)」を當てたものいるか【海豚】歯クジラに屬する海獣のうち比較的小型のもの。知能が高く芸をよく覚える。川にすむ種類もある。ちまき【粽】五月五日の節句などに食べる、笹(ささ)の葉で巻いて蒸した餅菓子(もちがし)。古くは茅(ちがや)の葉で餅を巻いたことからこの名がついた。すっぽん【鼈】あごの力が強くてよくかみつく、淡水にすむ亀。甲羅が丸い。どちらも丸いが月と鼈の甲羅では大違いという意味で、「月と鼈」という。肉は鍋物(なべもの)や吸い物にする。ひいらぎ【柊】葉の縁にとげ狀のぎざぎざがある常緑樹。節分の夜、枝を鰯(いわし)の頭と一緒に門口に挿して悪鬼払いとする。クリスマスの飾りに使う、葉の形が似た「西洋柊」は別種。かみきりむし【天牛】長い觸角を持ち、頑丈な大あごで樹木をかじる昆蟲。漢字は漢名「天牛(てんぎゅう)」を當てたもの。すずき【鱸】「鮬(せいご)?ふっこ?鱸」と成長するにつれて名が変わる海水魚。近海にすみ、夏には川の中流域まで入り込む。肉は白身で美味。いかだ【筏】木材?竹などを何本も並べて結び合わせ、水に浮かべたもの。舟の代わりにするほか、切り出した木材を下流に運ぶときにも、よくこの形に組まれる。いとう【伊富魚】日本では北海道の川や湖にすむが、生息數が少ないため「幻の魚」とも呼ばれるサケ科の淡水魚。大物は全長二メートルにもなるという。かくらん【霍亂】日射病や、暑さによる胃腸障害など、夏に起こる急性の病気。「鬼の霍亂」といえば、ふだん丈夫な人が珍しく病気になること。なずな【薺】春の七草の一つ。三味線のばちのような形をした実を付けることから、「ぺんぺん草」あるいは「三味線草」とも呼ばれる。若葉は食べられる。シャモ【軍鶏】闘鶏に用いるニワトリの一品種。食用にもする。江戸時代にシャム(タイ國)から渡來したことによる名。漢字はイメージによる當て字。とど【海馬】海驢(海驢)の仲間では最も大きい海獣。北太平洋にすみ、北海道でも見られる。名はギリヤーク語からという。漢字はセイウチの意味の漢語「海馬(かいば)」を當てたもの。ひじ【臂】腕の中ほどにある関節の部分。特にその外側。漢字「臂(ヒ)」は、本來は腕、または二の腕を表す。「猿臂(えんぴ)を伸ばす」といえば、猿のように腕を長く伸ばすこと。かげろう【陽炎】春や夏の日ざしの強い日に、地面から炎のような揺らめきが立ちのぼる現象。古語では「かぎろい」。漢字は同義の「陽炎(ようえん)」を當てたもの。春の季語。ポンプ【喞筒】水などを汲(く)み上げたり排出したりする機械。オランダ語から。漢字は漢語「喞筒(そくとう)」を當てたもの。けいちつ【啓蟄】二十四(にじゅうし)節気の一つ。蟲が地中からはい出て活動しはじめるころ。太陽暦では三月六日ごろ。「啓」はひらく、「蟄」は蟲の冬ごもりの意味。うちかけ【裲襠】昔の武家の女性の禮服で、著物の上から裾を引くようにして羽織る衣服。今は婚禮衣裝。ぼんぼり【雪洞】雛(ひな)祭りの歌にうたわれる昔の照明具。燈をともす部分に紙や絹の覆いを付けた燭台(しょくだい)または小型の行燈。漢字は茶道具の「雪洞(せっとう)」を當てたものとも。なつめ【棗】同名の木の果実。干したり砂糖漬けにしたりして食べるほか、生でも食べ、また、漢方で強壯剤としても用いられる。なまこ【海鼠】分類上は海膽(?「海膽」)や海星(?「海星」)と同類の海にすむ生き物。海鼠を加工した食べ物に海參(?「海參」)や海鼠腸(?「海鼠腸」)がある。漢字は漢名の「海鼠(かいそ)」を當てた。つむじかぜ【旋風】渦を巻いて吹き上がる風。大規模なものを「竜巻(たつまき)」という。漢字は同義の「旋風(せんぷう)」を當てたはけ【刷毛】ペンキ?ニス?糊(のり)などを塗るのに使う道具。動物の毛などを束ねて、平たい柄の先にはめ込んだもの。「刷毛」は當て字。すいどう(ずいどう)【隧道】トンネルのこと。漢字「隧」はもと、地中の墓穴に通じる道の意味。209あけび【通草】「草」の字が付くが「草」ではない。野山に生え、春、薄紫色の花が咲くつる性の落葉低木。秋に生(な)る実は熟すと裂け、甘い。木の部分は木通(もくつう)といって、漢方薬になる。蟲偏に「枼」なら「蝶(チョウ)」。草冠に「枼」なら「葉」。いずれも平たい。「魚」に「枼」の「鰈」は、海底にすむ平たい魚。鮃(?「鮃」)と違って目は頭の右側につく。かんばつ【旱魃】夏、晴天が続いて農作物に必要な雨が長いあいだ降らないこと。「旱」はひでり、「魃」はひでりの神の意味。夏の季語。かぶきもん【冠木門】左右の門柱の上部に橫木をつらぬくように渡した、屋根のない門。おぐし【御髪】相手を敬ってその人の髪の毛をいう語。男性はあまり使わない。古語では「みぐし」ともいった。ほうれんそう【菠薐草】鉄分が多く栄養価の高い葉菜。アメリカの漫畫の主人公ポパイがこれの缶詰めを食べて力をつける。葉に蓚酸(しゅうさん)があるので、炒(いた)める場合もさっと湯掻(ゆが)いてからする。たてし【殺陣師】時代劇などで、斬り合い?亂闘の場面での身のこなしや刀の使い方を俳優に教える専門家。「殺陣」は立ち回りの場面。漢字は意味から當てたもの。かまきり【蟷螂】交尾のあと雌が雄を食ってしまうこともある大形?肉食性の昆蟲。名は前足が鎌の形をしていることから。漢字は漢名の「蟷螂(とうろう)」を當てたもの。そとば【卒塔婆】墓石の後ろに立てる細長い板。上方に切り込みを入れ、経文?戒名?沒年月日などを記す。梵語(ぼんご)からきた言葉で、漢字は音を寫したもの。もとは仏塔の意味。はんてん【半纏】羽織に似た丈の短い和服の上著で、襟の折り返しや胸ひもがないもの。防寒用に綿を入れたものもある。あせも【汗疹】汗のために皮膚にできる一種の濕疹。夏、特に子供に多い。音で「かんしん」とも読むが、二字まとめて訓読みするとしめじ【佔地】「香り松茸(まつたけ)、味(あじ)佔地」といわれるように味のよい茸(きのこ)だが、本來の佔地は高級品でほとんど出回らない。いま佔地の名で売られているのは、近縁種か平茸(ひらたけ)の一種。わさび【山葵】山葵田(だ)と呼ばれる栽培地は多く山間の清流沿いにある。根莖をすりおろして香辛料とするが、葉や花も食べる日本特産の草。ふぐ【河豚】いい思いはしたいが危険が伴うのでためらう気持ちを、「河豚は食いたし命は惜しし」と言い表す。非常に美味ながら內臓に猛毒をもつ海水魚。よく體を膨らませる。ピータン【皮蛋】中國料理の材料の一つ。アヒルの卵に石灰?泥などを茶の汁でこねたものを塗りつけ、発酵させた食品。白身は茶色の寒天狀、黃身は暗い黃緑色に固まる。前菜用。ちまき【粽】五月五日の節句などに食べる、笹(ささ)の葉で巻いて蒸した餅菓子(もちがし)。古くは茅(ちがや)の葉で餅を巻いたことからこの名がついた。まぶた【瞼】目の蓋(ふた)の意味で、眼球をおおって開いたり閉じたりする皮膚のこと。解剖學などでは「眼瞼(がんけん)」という。いかだ【筏】木材?竹などを何本も並べて結び合わせ、水に浮かべたもの。舟の代わりにするほか、切り出した木材を下流に運ぶときにも、よくこの形に組まれる。いか【烏賊】足が一○本あって敵にあうと墨を噴いて逃げる、海にすむ軟體動物。足を「げそ」というのは「下足(げそく)」が略されたもの。漢字は漢語の「烏賊魚(うぞくぎょ)」から。ひきだし【抽斗】機や簞笥などに取り付けて抜き差しができるようにした箱。漢字は同義の「抽斗(ちゅうと)」を當てた。むしず【蟲唾】胃酸過多などで、胃から口にこみ上げてくる酸っぱい液。「蟲唾が走る」は、これが食道を逆流してくるという意味で、その物事や相手がいやでたまらないことの表現。ひじ【臂】腕の中ほどにある関節の部分。特にその外側。漢字「臂(ヒ)」は、本來は腕、または二の腕を表す。「猿臂(えんぴ)を伸ばす」といえば、猿のように腕を長く伸ばすこと。ひじ【臂】腕の中ほどにある関節の部分。特にその外側。漢字「臂(ヒ)」は、本來は腕、または二の腕を表す。「猿臂(えんぴ)を伸ばす」といえば、猿のように腕を長く伸ばすこと。ききょう【桔梗】秋の七草の一つ。夏から秋にかけて、釣り鐘形をした青紫の花を付ける。根は漢方で薬用。古くは「桔梗」を「きちこう」と読んだ。おっとせい【膃肭臍】海驢よりやや小さい海獣。濫獲による絶滅が心配されたが、現在は國際條約で保護されている。漢名は「膃肭」で、「膃肭臍」は本來、薬用にするその臍(へそ)のこと。ささめゆき【細雪】谷崎潤一郎の長編小説の題名で知られる言葉。細かい雪、また、まばらに降る雪のこと。冬の季語。ざるそば【笊蕎麥】ゆでた蕎麥を笊や蒸籠に盛って細く切ったノリをかけ、つけ汁につけて食べる食べ物。もとは、盛り蕎麥より濃いつけ汁を用いた。一枚、二枚と數える。おみおつけ【御味御汁】味噌汁(みそしる)の丁寧な言い方。もと、「御味」は味噌、「御汁」は汁(しる)の意味の女性語。「御御御汁」で、丁寧にいう「お」を三つ重ねたものという説もある。きなこ【黃粉】大豆を煎(い)ってひいた黃土色の粉。砂糖をまぜて、団子や餅(もち)などにまぶす。すみれ【菫】天の星や野の菫を好んで歌うロマンチックな詩人たちを、かつて揶揄(やゆ)的に星菫派(せいきんは)と呼んだ。野山に生え、紫色の花を付ける小さな草。ねじ【螺子】釘(くぎ)の形をしたものや円筒形の穴に、螺旋(らせん)狀のみぞを切ったもの。外面にみぞがある雄(お)螺子と、內面にみぞがあって雄螺子を受け入れる雌(め)螺子とがある。むじな【狢】アナグマ、または、タヌキの別名。どちらを指すかは地方によっていろいろ。「同じ穴の狢」は、一見別のように見えて同類の悪(わる)であること。へちま【糸瓜】夏から秋にかけて、ぶらりと下がった大きな実が生(な)るつる草。実の繊維は垢(あか)すりに、莖から出る水は咳止(せきど)めの薬や化粧水になる。いなご【蝗】夏から秋に多くみられる、バッタに似た形の稲を食う昆蟲。佃煮にして食用にもする。うずら【鶉】小さな卵がよく食卓に上るキジ科の鳥。全體に茶色で黃色と黒のまだらがある。どんぐり【団栗】、楢(なら)、柏(かしわ)など、ブナ科の植物の木の実。主に森にすむ月の輪熊(ぐま)、鹿(しか)、栗などの動物が食べるが、人間が食べることもある。もや【靄】大気中に無數の微小な水滴が浮遊し、遠方がかすんで見える現象。気象観測では一キロ以上先が見えるものをいい、それより見通しの悪いものを霧とする。あざらし【海豹】主に寒帯にすむ海獣。泳ぎは上手だが、地上では腹を引きずるようにして移動。耳殻がなく、後肢を前に曲げられない點が、次の海驢と違う。漢字は漢名「海豹(かいひょう)」を當てた。やぶさめ【流鏑馬】狩り裝束の射手が馬を走らせながら、鏑矢(かぶらや)で木製の三つの的を射るもの。今も日本各地で神事として行われる。はんぺん【半平】多くは四角形で、白く、ふわふわした歯觸りの練り製品。魚のすり身にヤマノイモ?でんぷんなどを加えて練り、蒸してつくる。おでんの種やすまし汁の具にする。まつげ【睫】瞼の縁に生える毛。「目(め)」は「目深(まぶか)」のように他の語に付くとき「ま」となることがある。「睫」は「目つ毛」、つまり目の毛の意味から。すすき【薄】秋の七草の一つ。この草の穂が黃色くなってくるころ、秋の気配が漂いだす。十五夜の月見で団子とともに飾る草。いんこ【鸚哥】鸚鵡と同類の一群の鳥の呼び名。一般に鸚鵡より小さく、尾が長くて色の派手なものが多い。人の言葉をよくまねることから「音呼」とも當てて書く。しゃこ【蝦蛄】淺い海の泥底に穴を掘ってすむ海老に似た生き物。ゆでて鮨(すし)の種にする。こだま【木霊】もとは、樹木の精霊のこと。聲や音が山や谷などに反響する現象を「木霊」というのは、呼ぶと木の精が答えると考えたことから。またぐら【股座】両ももの間。股間(こかん)。漢字「股(コ)」は、もも、またその付け根の意味。しこり【痼り】筋肉や皮下の組織が、凝ってこわばったり、固いかたまりとなったりしたもの。きんだち【公達】平安時代、上流貴族の子息のこと。「きみ(公)たち」が変化した言葉。えんげつ【偃月】半円より小さい、弧の形をした月。上弦の月や下弦の月。「偃」は伏せるの意味で、月が橫になって寢ているように見えるところからいう。みじんこ【微塵子】池や水田にすむプランクトンの一種。體長は二ミリくらい。分類上は甲殻類だから海老や蟹と同類。わすれなぐさ【勿忘草】英名「フォゲットミーノット」の訳。花壇や鉢に植えるヨーロッパ原産の草。初夏、青紫の小さな花をたくさん付ける。まんぼう【翻車魚】體の後ろ半分がなくなってしまったような奇妙な形の魚。暖かい南の海の海面近くをゆったりと泳ぐ。食用。そまびと【杣人】山の木を切り出すことを仕事とする人。「樵(きこり)」の雅語的な言い方。「杣」は、木材を切り出す山や、その木のこと。漢字「杣」は日本製。みぞれ【霙】雪と、雪が空中でとけた雨とがまじって降るもの。冬の季語。はぶ【飯匙倩】奄美(あまみ)?沖縄諸島にすむ猛毒の蛇。形は蝮(まむし)に似るが、全長一~二メートルと大きい。漢字の「飯匙(はんし)」は、三角形の頭部を御飯を盛るしゃもじに見立てたもの。すり【掏摸】人が身につけている金品を気づかれないようにすばやく盜み取る者。漢字は同義の漢語「掏摸(とうぼ)」を當てた。つつもたせ【美人局】示し合わせた上で妻や情婦に他の男と関係をもたせ、その現場に踏み込んで相手の男から金をゆすり取る行為。漢字は、ほぼ同様の行為を表す漢語「美人局(びじんきょく)」を當てた。ひぐま【羆】日本では北海道の山にすむクマ。本州などにすむツキノワグマに比べ、體はかなり大きく、性質も獰猛(どうもう)でしばしば人を襲う。北海道では明治以來、生息數が減少。くりや【廚】食物を調理するところ。台所。昔の染め色の名で、黒い色、または黒に褐色のまじった色を「涅色(くりいろ)」といった。台所はすすで黒くなることから、「涅屋」の意味。つつじ【躑躅】五、六月ごろ、赤?紫?白などの漏斗(ろうと)形の花を付ける常緑または落葉性の低木。園芸種から高山に咲くものまで、種類が多い。漢字は漢名「躑躅(てきちょく)」を當てた。こうのとり【鸛】西洋では赤ん坊を運んでくると言い伝えられるツルに似た鳥。特別天然記念物に指定されていたが、日本では絶滅。そばえ【戱え】「天気雨?日照り雨?狐(きつね)の嫁入り」と言っても意味は同じ。日が照っているのに降る雨のこと。たわむれる意味の古語「戱う」からできた言葉。しじみ【蜆】淡水や淡水と海水がまじるところにすむ小さな二枚貝。味噌汁(みそしる)や佃煮にして食べる。栄養価の高い貝で、肝臓によいという。ふばこ【文箱】手紙などをしまう箱、また手紙を入れて屆ける箱のこと。本を入れて背負う箱にもいった。「ふみばこ」の変化。あずまや【四阿】休息や展望のために庭園や高台に建てられる、屋根を四方に葺(ふ)きおろした小屋。柱だけで壁のないものが多い。亭ともいう。かんざし【簪】女性の髪飾りの一つ。結った髪に挿すもの。「髪挿し」が変化した言葉。あかぎれ【皸】冬、寒さや労働のために、手や足の皮膚が乾燥して赤く裂けたもの。「ひび」より程度の激しいものをいう。古語?方言や俳句の世界では「あかがり」とも。あざみ【薊】鬼(おに)薊、野(の)薊など、葉の縁にとげがある一群の野草の総稱。野山に生え、初夏から秋にかけて赤紫色の花を付ける。むくどり【椋鳥】人のことをこう呼ぶと「お上りさん」の意味。森などに群れをなしてすむ、ハトよりやや小さい鳥。九官鳥もこの仲間。しゅうう【驟雨】急に強く降りだして、しばらくするとやんでしまう雨。にわか雨?夕立?スコールなど。夏の季語。【木瓜】中國原産の、庭木に植える落葉低木。枝にとげがあり、春、赤?白?紅白などの花が咲く。実は丸く、黃色。つみれ【摘入】イワシなどの魚のすり身に卵?片栗粉などのつなぎをまぜて練り、少しずつつまみ取って熱湯に入れ、ゆでた食べ物。「摘み入れ」が変化した言葉。ざくろ(じゃくろ)【石榴】石榴の木に生(な)る、丸い硃色の実。熟すとはじけ、中からたくさんの種が現れる。果肉は甘酸っぱい。石榴の木はペルシア原産の落葉樹。どじょう【泥鰌】池?水田?小川などにすむ、鰻(うなぎ)を短くしたような形で口ひげのある魚。柳川鍋(やながわなべ)などにする。こっくり【狐狗狸】三人が丸く座り、中央の盆を指で押さえて行う占いの一種。歐米でも類似の心霊術が行われる。漢字は當て字。らっぱ【喇叭】息を吹き入れて音を出す、管の先が開いた金屬製の楽器。トランペットやホルンもその一種だが、軍隊の進軍喇叭や豆腐屋の喇叭など、構造の簡単なものを主にいう。おみき【御神酒】神前に供える酒。また、酒をしゃれていう語。「ごしんしゅ」と音で読むこともあるが…。かっけ【腳気】ビタミンB(1)の欠乏によって末梢(まっしょう)神経や心臓が侵される病気。ひざの皿の下をハンマーで軽くたたいて反射的に足が上がらないと腳気が疑われる。わかさぎ【公魚】湖にすむ淡泊な味の小魚。冬が旬で、揚げ物?塩焼きなどにする。凍結した湖面に穴をあけてする穴釣りは、厳冬期の風物詩。あひる【家鴨】水掻きのついた足で尻を振りながら歩く姿がユーモラスな、家禽(かきん)の一種。食用にするため、マガモを飼いならして品種としたもの。羽毛は羽布団などに利用する。ぶらんこ【鞦韆】町の公園などによくある遊具。綱?鎖?パイプなどで橫木や座席をつり下げ、そこに乗って前後に揺らして遊ぶ。漢字は同義の「鞦韆(しゅうせん)」を當てた。おこわ【御強】赤飯のこと。赤飯は糯米(もちごめ)を硬めに蒸すので「強飯」という。その女房詞(にょうぼうことば)から。ら【鰓】魚など水生動物の呼吸器官のことだが、「鰓の張った顔」のように、人のあごの、左右に骨が張った部分を指してもいう。あごの形を魚の鰓に見立てた俗な使い方。もずく【水雲】馬尾藻などに著生する糸狀の褐藻。柔らかくぬるぬるしていて、主に酢の物にして食べる。セイウチ【海象】北極海にすむ、大形の海獣。大きな二本の牙を持ち、これで貝を掘り出して食べる。濫獲されて現在は數が少ない。名はロシア語から。漢字はイメージから當てたもの。あられ【霰】「??雪やこんこ、霰やこんこ」(唱歌「雪」)。雪に水滴が凍りつき小さな粒となって降ってくるもの。冬の季語。ぜんざい【善哉】「田舎汁粉(いなかじるこ)」、つまり小豆のつぶつぶがまじった餡(あん)(つぶし餡)でつくった汁粉のこと。また、関東で、つぶし餡をまぶした餅(もち)のこともいう。びぜん【美髯】見事なほおひげ。ひげは漢字でふつう「髭?鬚?髯」と三通りに書くが、「髭(シ)」はくちひげ、「鬚(シュ)」はあごひげ、「髯」はほおひげを意味する。えんどう【豌豆】同名の草の種子。種類が多く、莢(さや)のまま食べる莢豌豆と、中の豆だけ食べる実(み)豌豆とに大きく分けられる。実豌豆はグリンピースともいう。ばった【飛蝗】後ろ足が発達していてよく跳ねる、草地にすむ昆蟲。突然空を飛ぶようになり、大群で移動するものを飛蝗(ひこう)という。ワンタン【雲呑】中國料理の一つ。豚のひき肉や刻みネギなどを小麥粉の薄皮で包んだもの。ゆでてから熱いスープに入れて食べる。レラ【虎列剌】漢字は當て字。激しい下痢と嘔吐(おうと)を起こし高熱を伴う伝染病。法定伝染病の一つ。江戸末期や明治初期には「ころりと死ぬ」の連想から「ころり」と呼ばれた。おじぎそう【含羞草】物に觸れると急に葉が閉じて、含羞(はにか)んだように付け根から垂れ下がってしまう草。夏、ピンクの小さな花を球狀に付ける。ブラジルの原産。おじぎそう【含羞草】物に觸れると急に葉が閉じて、含羞(はにか)んだように付け根から垂れ下がってしまう草。夏、ピンクの小さな花を球狀に付ける。ブラジルの原産。らくだ【駱駝】脂肪を蓄えたコブが背中に一つまたは二つある動物。北アフリカ?アラビア?中央アジアで人が乗ったり荷物を運んだりするために飼われ、砂漠の隊商は必ずこれを連れている。らくだ【駱駝】脂肪を蓄えたコブが背中に一つまたは二つある動物。北アフリカ?アラビア?中央アジアで人が乗ったり荷物を運んだりするために飼われ、砂漠の隊商は必ずこれを連れている。つきやま【築山】日本庭園などにある、山をかたどって石や土を小高く盛りあげたもの。昔、石や土できずくことを「築(つ)く」といった。わらじ【草鞋】わらで足形に編んだ履き物。つま先から出る二本の緒を足に結びつけて履く。下がぬれたりぬかるんだりしているところでも滑りにくい。ちょんまげ【丁髷】時代劇でおなじみの髪形。額から髪を剃り上げ、後頭部で「ゝ」の形に髷を結ったもの。丁髷の名はこの「ゝ」から。すだち【酢橘】同名の木に生(な)る、柚子に似た小さな果実。徳島県の名産。酸っぱくて特有の香りがあり、焼いた秋刀魚や松茸(まつたけ)に汁をかける。やもり【守宮】イモリとよく間違えられるが、こちらは爬蟲類。人家やその近辺にすみ、壁や天井に吸い付いて蟲などを食う蜥蜴の一種。漢字は漢名「守宮(しゅきゅう)」を當てた。うぶすながみ【産土神】その人が生まれた土地の守り神。七五三では多くこの神を祭る神社に詣(もう)でる。「産土」は出生地の意味。うぶすながみ【産土神】その人が生まれた土地の守り神。七五三では多くこの神を祭る神社に詣(もう)でる。「産土」は出生地の意味。たなごころ【掌】「てのひら」、また古語なら「たなうら」とも読むが、同じ意味で別の読み方をすると…。語源は「手な心」で、手の中心という意味から。いちじく【無花果】同名の木に生(な)る、通じをよくする作用のある果物。花らしいものが見えないことから「無花果(むかか)」の漢名があるが、実のように見えるのが実際は花の肥大した部分。ほととぎす【不如帰】鳴き聲が「てっぺんかけたか」「特許許可局」などと聞こえるカッコウ科の鳥。初夏、日本に渡來。自分では巣をつくらず、ウグイスなどの巣に卵を産んでひなを育てさせる。漢字は漢名の「不如帰(ふじょき)」を當てた。しののめ【東雲】夜が明けようとして東の空が明るくなってきたころ。明け方。語源は未詳。漢字は一種の當て字。がんもどき【雁擬き】崩した豆腐に細く切った野菜や昆布などを加えて、油で揚げたもの。味が雁の肉に似るところからの名。関西では飛竜頭(ひりょうず)という。【疣】皮膚の表面に丸く盛り上がった、小さなかたまり。ウイルス感染によるものや皮膚の老化によるものなどがある。つむじ【旋毛】人や猿の頭の毛、また動物の體の毛で、渦を巻いたように毛が生えている部分。馬では個體識別の大事な手がかり。音読みでは「せんもう」だが、二字まとめて訓読みすると…。からまつ【落葉松】針葉樹としては珍しく、秋になると葉が黃色くなって落ちるマツ科の木。高地に生える。「唐松」とも書くが、日本特産。「らくようしょう」ともいう。あめんぼ【水黽】細長い足を水面につけて滑走する水生の昆蟲。飴(あめ)のような甘いにおいがするところからの名。やたのかがみ【八咫鏡】天皇家の三種の神器の一つ。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れたとき、大神が出てきてくれることを願って作ったという鏡。「八咫」は大きいことを表す。にがり【苦汁】海水から食塩を結晶させたあとに殘る、苦みのある液。豆乳を固めて豆腐をつくるのに使われたが、今は硫酸カルシウムなどを凝固剤に使うことが多い。ごぼう【牛蒡】同名の草の、細長い根の部分。金平(きんぴら)牛蒡、含め煮、巻繊汁、柳川鍋(やながわなべ)など、和風料理に使われる。ししゃも【柳葉魚】北海道の太平洋沿岸にすむ、全長一五センチほどの魚。秋、産卵のために川を上る。アイヌ語からの名。いま柳葉魚として売られている干物は、キャペリンという別種の魚。いばら【催馬楽】平安時代から室町時代にかけて演奏された伴奏付きの歌謡。民謡などの歌詞を宮中の雅楽の曲調で歌ったもの。きょうそく【脇息】時代劇でよく殿様がひじをもたせかけているもの。わきに置いてひじを預け、楽に座るための道具。はしか【麻疹】小児に多い発疹(ほっしん)性の伝染病。一度かかると免疫ができて二度と発病しないことから、青年期特有の熱狂や反抗のたとえにも使われる。音読みでは「ましん」。二字まとめて訓読みすると…。うど【獨活】「獨活の大木(たいぼく)」というが、木ではない。高さ一?五メートルほどの野山に生える草で、栽培もされる。若い莖を酢味噌で和えたりして食べる。たにし【田螺】水田や池?沼にすむ淡水産の小形の巻き貝。泥の中で越冬し、春になると水底に出てくる。食用。なまけもの【樹懶】木の枝にぶら下がっていることが多い動作の緩慢な動物。分類上はアリクイやアルマジロと同類。南米にすむ。漢字「懶(ラン)」には、なまけるの意味がある。やし【香具師】盛り場や祭りの場所などに露店を出して、物を売ったり見世物などの興行をしたりする人。的屋(てきや)。漢字は、もと香具の類を売ったことから當てたものという。ビーフン【米粉】中國料理で使う、米の粉で作った白くて細い乾燥麺(めん)。熱湯や水で戻し、スープに入れたり、焼きそばのようにいためたりして食べる。われもこう【吾亦紅】野山に生え、夏、細い莖の先に暗い赤紫色の小さな花を付ける草。花には花びらがない。根を漢方薬にする。たこ【章魚】足が八本あって敵にあうと墨を噴いて逃げる、海にすむ軟體動物。生で、また、ゆでてから刺身や煮物にして食べる。漢字は漢名の「章魚(しょうぎょ)」を當てた。とうじ(とじ)【杜氏】酒づくりの職人。また、その職人の長。「杜」は酒の発明者とされる中國、周の人「杜康」のこと。「とじ」と読んでも誤りではないが、普通は習慣で延ばして読む。つわり【悪阻】音読みで「おそ」ともいう。妊娠の初期、御飯の炊けるにおいに吐き気を催したり、急に酸っぱいものが欲しくなったりする狀態。二字まとめて訓読みすると…。ほおずき【酸漿】実が袋に包まれて生(な)る草。初秋に、袋も実も赤く色づく。かつて子供が、種をもみ出してから袋を口に含み、鳴らして遊んだ。しゃち【鯱】イルカ科の歯クジラ。獰猛(どうもう)な性格で鯨を襲うこともある。城などの棟飾りにする「しゃちほこ」も「鯱」と書くが、この海獣とは別の想像上の海獣。「鯱」は日本製の漢字。じこく【二黒】占いでいう「九星」の一つ。「九星」は、一白(いっぱく)?二黒?三碧(さんぺき)?四緑(しろく)?五黃(ごおう)?六白(ろっぱく)?七赤(しちせき)?八白(はっぱく)?九紫(きゅうし)を木星?火星?土星?金星?水星の五行と組み合わせて、生年に配したもの。いりこ【海參】はらわたを取り除いた海鼠(なまこ)を塩水で煮て、干したもの。ゆでてもどし、あえ物や中國料理に使う。漢字は同義の「海(かいじん)」を當てた。すね【臑】膝からくるぶしまでの部分のことだが、特にその前面、つまり「向こう臑」をいうことも多い。「向こう臑」は「弁慶の泣き所」で、ぶつけると非常に痛い。らっきょう【辣韮】同名のユリ科の草、辣韮の地下莖の部分。塩漬けや甘酢漬けにし、カレーライスの付け合わせにもよく出される。これと近縁にあるのが、西洋野菜のエシャロット。さざえ【栄螺】人気漫畫のヒロインの名前にもなった巻き貝。生きたものを殻ごと火にかけて焼く壷焼きが代表的な料理法。しゃっく(しゃっこう)【赤口】日の吉凶を占う「六曜」の一つ。正午だけは吉だが、ほかは何をするにも凶とされる日。「六曜」は、先勝(せんしょう)?友引?先負(せんぶ)?仏滅?大安?赤口。おまる【御虎子】病人や小児が室內で使う、持ち運びのできる便器。大小便をする意味の古語の動詞「放(ま)る」からの名。漢字は便器の意味の「虎子(こし)」を當てた。さゆ【白湯】お茶などでない、真水を沸かしただけの、ただの湯。薬を飲むときはぬるめる。めやに【目脂】目から出るねとねとした分泌物、また、それが固まったもの。量が多いと、まぶたがくっついて目が開けられなくなることも。あすなろ【翌檜】俗に「明日は檜になろう」の意味から名が付いたという、山に生える針葉樹。檜(檜)に似るが、檜ほど大きくはならない。あほうどり【信天翁】人を恐れないために濫獲され絶滅寸前となった大形の海鳥。特別天然記念物および國際保護鳥に指定され、現在、鳥島などで繁殖。漢字は漢名の「信天翁(しんてんおう)」を當てた。つごもり【晦】陰暦で月の終わりの日、また、下旬。語源は「月隠(ごも)り」で、月が隠れて見えないの意味から。「大晦」は一年の最後の日のこと。ゴム【護謨】ある種の熱帯植物の樹液からつくる弾力性のある物質。石油などからも合成する。オランダ語から。漢字は當て字。するめ【鯣】イカの胴を縦に開き、內臓を取り去って干したもの。噛(か)めば噛むほど味が出るといわれる。ねあせ【盜汗】高熱を発したり悪夢を見たりして、寢ているときに出る汗。音読みでは「とうかん」。二字まとめて訓読みすると…。おおばこ【車前草】道端や野山に普通に見られる草。葉はしゃもじ形。漢方で種子を車前子(しゃぜんし)、葉を車前葉(しゃぜんよう)といい、薬用にする。かもしか【氈鹿】山嶽地帯にすむウシ科の動物。日本特産種の日本氈鹿は特別天然記念物。にいなめさい【新嘗祭】天皇が新米を神々に供えて自らも食する宮中の行事。一一月二三日に行う。戦前の祭日の一つだが、戦後は「勤労感謝の日」となった。音読みなら「しんじょうさい」。冬の季語。いらか【甍】瓦葺(かわらぶ)きの屋根のいちばん高い部分。また、屋根の瓦。唱歌「鯉のぼり」で「甍の波と雲の波~」と歌われる。ういろう【外郎】米の粉に黒砂糖などをまぜて蒸した菓子。名古屋?山口などの名物。「外郎」はもと中國の官名で、役所の定員外の職員の意味。元(げん)から日本に帰化した外郎、陳宗敬にちなむ。へそ【臍】おなかの中央にある、「臍の緒」がとれた後のくぼみ。同じ意味で「ほぞ」とも読むが、「ほぞ」は古語的。「臍を噛(か)む」「臍を固める」などの慣用句は「ほぞ」で言う。たんぽぽ【蒲公英】野山や道端に生えて、春、黃色や白の花を付ける草。花が終わると、白い毛を持つ種子が莖の先に丸く付き、風に吹かれて飛ぶ。いざよい【十六夜】陰暦一六日の夜、また、その夜に出る月。ためらう意味の古語「いざよう」が語源で、満月の後は月の出が遅くなることから。音読みすれば「じゅうろくや」だが…。こより【紙縒り】紙を細長く切って縒ったもの。ひもの代わりにしたり、鼻の穴に入れてくしゃみを誘ったりする。「かみより」が「かうより」となり、さらに約(つづ)まった言葉。ひじき【鹿尾菜】乾燥した狀態で売られていて、水で戻して煮付けなどにする褐藻。乾燥すると色が真っ黒になるが、生の狀態では茶色。ひばり【雲雀】春の畑や河原で、まっすぐ空に向かって舞い上がりながら、きれいな聲でさえずる小鳥。雲雀が高く舞い上がるとその日は晴れ、という俗信がある。のうぜんかずら【凌霄花】幹から吸著性の根を出して他のものによじ登る、つる性の落葉樹。夏、漏斗(ろうと)狀の硃色の花を付ける。中國の原産。じゅごん【儒艮】人魚伝説を生んだ海獣。體長三メートル前後で、熱帯の淺い海にすみ、海草を食べる。沖縄にも現れ、天然記念物。おむつ【御襁褓】赤ん坊や病人の大小便を受けるために腰の部分に當てておく布。今は紙製が多い。「襁褓(むつき)」に「お」が付いて最後が略されている。漢字「襁(キョウ)」は赤ん坊を背負う帯、「褓(ホウ)」は産衣(うぶぎ)の意味。いびき【鼾】眠っている人が呼吸とともに鼻や口から出す、他人には不快な音。その音は日本語ではふつう「ぐうぐう」だが、英語ではZZZと表される。ふき【蕗】莖を煮付けや和え物にして食べる春の野菜。「蕗の薹(とう)」と呼ばれる早春に出る花莖は、苦みと香りを賞味する。らっこ【猟虎】海面にあおむけに浮かび、おなかに乗せた石に貝やウニなどを打ち付けて割って食べる動物。分類上はイタチと同類。毛皮のために濫獲されて激減した。名はアイヌ語から。しめなわ【注連縄】けがれを祓(はら)うために神前や神事の場などに張る縄。門松や鏡餅(かがみもち)と並んで正月の準備にも欠かせないもの。カルタ【骨牌】遊びや賭博(とばく)に使う、絵や字をかいた厚紙の札。ポルトガル語から。漢字は麻雀牌(マージャンパイ)の意味の「骨牌(こっぱい)」を當てた。ふけ【雲脂】頭の皮膚に生じる、白く乾いた垢(あか)のようなもの。漢字は同義の漢語「雲脂(うんし)」を當てた。またたび【木天蓼】「貓に木天蓼」といわれるように、ネコ科の動物が好むつる性の落葉低木。山地に生える。実は果実酒などにするほか、乾燥させて薬用にする。粉末は貓用の常備薬。かわせみ【翡翠】鮮やかな青緑の羽毛と鋭いくちばしをもつ、ツバメほどの大きさの鳥。水に飛び込んで魚を巧みに捕る。漢字は漢名「翡翠(ひすい)」を當てたもの。寶石の「翡翠」はこの鳥の名から。さざなみ【漣】風が吹いて水面に立つ細かい波。比喩(ひゆ)的に、心の小さな動揺やちょっとした不和の意味にも。ところてん【心太】海藻のテングサからつくる、透き通った寒天質の食べ物。冷やしたものを心太突きで突き出して細いひも狀にし、酢醤油?二杯酢などをかけて食べる。にきび【面皰】「思い、思われ、振り、振られ」と占う「面皰占い」という遊びがあった。主に思春期?青年期に顔などの毛穴にできる小さな吹き出物。音読みなら「めんぽう」だが…。りんどう【竜膽】野山に生え、秋、鐘の形をした紫色の花を付ける草。漢方で根の干したものを竜膽(りゅうたん)といい、薬用にする。こうもり【蝙蝠】翼があって鳥のように飛ぶ夜行性の哺乳類。晝間は、岩穴など暗いところに潛む。蚊をよく食うので「蚊屠(かほふ)り」と呼ばれたのが語源という。漢字は漢名「蝙蝠(へんぷく)」を當てた。いたち【朔日】音読みでは「さくじつ」だが、二字まとめて訓読みすると…。「つきた(月立)ち」が変化した言葉で、月の第一日のこと。コンクリート【混凝土】土木?建築用の材料の一つ。セメント?砂?砂利に水を加えてまぜ合わせたもの。漢字は當て字。くしゃみ(くさめ)【嚔】古い時代には不吉とされた生理現象。息を激しく吐き出すことから、生命が外に逃げていくものと考えられた。さざんか【山茶花】山茶花の咲いた道で焚(た)き火に當たる情景も、もはや町では見られない。初冬に白い大きな花を付ける常緑樹。赤やピンクの花を付けるものもある。名は漢字の音読み「さんさか」が変化したもの。カナリア【金糸雀】體は主に黃色で鳴き聲の美しい小鳥。北大西洋にある原産地の島の名から。漢字は漢名「金糸雀(きんしじゃく)」を當てたもの。ひのえうま【丙午】干支の四三番目。これに當たる年は火災が多く、また、この年生まれの女性は気が強くて夫を食い殺すという迷信がある。音読みなら「へいご」。まないた【俎板】食材を包丁で切るとき下に敷く板。語源は「真魚板」で、「真魚」は、さかなのこと。まめ【肉刺】かたいものとこすれたために手や足の皮膚にできる豆のような水ぶくれ。とうもろこし【玉蜀黍】穀物の一種。軸のまわりにびっしり付いた黃色い種子を食べる。中國料理で使われるごく小さな玉蜀黍は、ベビーコーンなどと呼ばれ、未熟な穂を水煮にしたもの。もぐら(もぐらもち)【土竜】土の中にすむ小形の哺乳類。光に當たらないため、目は退化している。前足がシャベル狀になっていて、地表に近いところをトンネルを掘って進み、ミミズなどを食べる。だんじり【楽車】主に関西以西で、お祭りのとき引いて練り歩く屋台のこと。関東では山車という。はだし【跣】普通なら靴?草履など履き物をつけて歩くところを、何も履き物をつけずにいること。「肌足(はだあし)」が変化した言葉。ぼんぼり【雪洞】雛(ひな)祭りの歌にうたわれる昔の照明具。燈をともす部分に紙や絹の覆いを付けた燭台(しょくだい)または小型の行燈。漢字は茶道具の「雪洞(せっとう)」を當てたものとも。サボテン(シャボテン)【仙人掌】アメリカ大陸の乾燥地に多い、変わった形の植物。とげと見えるのが葉で、葉だか莖だか分からないような肉厚の部分が莖。常緑の多年草で、種類が多い。観賞用に栽培する。くらげ【水母】海で浮遊生活をする、傘の形をした骨のない生き物。觸手に毒をもつ種類があり、海水浴で刺されることがある。食用にするのは備前(びぜん)水母。漢字は漢名「水母(すいぼ)」を當てた。むらさめ【叢雨】ひとしきり強く降って、すぐやむ雨。にわか雨。群がって降る雨の意味とも、降ったりやんだりのむら気な雨の意味ともいう。メリヤス【莫大小】木綿糸?毛糸?化繊などを機械編みした伸縮性のある布地。スペイン語から。「莫」は「…ない」と否定を表す字で、大きくも小さくもなく體に合うという意味でこう當てた。えくぼ【靨】笑ったときほおにできる小さなくぼみ。もちろんできない人もいる。かつては「靨は七難隠す」と言われ、女性のチャームポイントとされた。語源は「笑窪」。わかめ【若布】昆布と並んで最もポピュラーな海藻。海の淺いところに生える褐藻で、生(なま)若布?塩(しお)若布?干し若布などとして出回る。今は養殖もされる。ひとで【海星】分類上は海膽、海鼠などと同類の、星形をした海にすむ生き物。淺蜊(あさり)?蛤などを食う。名は人の手の形に見立てたことから。おろし【颪】山から吹き下ろす風。特に冬の冷たい風をいうことが多い。「赤城(あかぎ)颪」「六甲颪」など。「颪」は日本製の漢字。かすり【飛白】かすれたような細かい模様を規則的に配した日本の織物。また、その模様。刷毛(はけ)でかすれ書きにした漢字の書體を「飛白(ひはく)」といい、漢字はそれを當てた。ほくろ【黒子】皮膚にできる小豆大くらいまでの黒い斑點で、先天的要因によるもの。成人の足の裏や手のひらに急にできた黒斑は悪性の腫瘍(しゅよう)である疑いもあるので、要注意。漢字は同義の漢語「黒子(こくし)」を當てた。きくらげ【木耳】中國料理によく使われる、水母」)に似た歯觸りの茸(きのこ)。乾燥したものを水で戻して使う。たわし【束子】シュロの毛などを束ねたもので、物をこすって洗ったり磨いたりするための道具。あゆ【香魚】音で「こうぎょ」とも読む。清流にすみ、友釣りや鵜飼(うか)いで知られる淡水魚。藻を食べて育つため、獨特の香りがあり、美味。ミイラ【木乃伊】死體が腐敗せずに原形に近い狀態を保っているもの。人工的なものでは、古代エジプトの王族の木乃伊が有名。漢字はオランダ語mummieの中國語訳から。ゆたんぽ【湯湯婆】中に熱い湯を入れ、寢床の中に置いて足などを暖める道具。同じものを意味する漢語「湯婆」にさらに「湯」を付けた言葉。最初の「湯」は訓、次の「湯」は中國音に似た音で読む。うなじ【項】首の後ろ側。「襟首」と言ってもほぼ同じ。男も女も異性の項に妙に色気を感じることがあるようだ。「抜き衣紋(えもん)」は著物の後ろ襟を下げて項を出す和服の著方。いちょう【公孫樹】黃葉のきれいな中國原産の落葉高木。街路樹として多く植えられる。この木の種子が銀杏」。トナカイ【馴鹿】サンタクロースの橇(そり)を引くシカ科の動物。雄も雌も大きな角をもち、北極圏のツンドラ地帯に群をなしてすむ。名はアイヌ語から。漢字は馴(な)れた鹿(しか)の意味で當てたもの。しけ【時化】風雨のために海が荒れること。海が荒れたための不漁や、商売の景気が悪いことにもいう。海が荒れる意味の「しける」からできた言葉で、「時化」は當て字。たいこもち【幇間】音読みでは「ほうかん」。酒席に出て、客の機嫌を取ったり、座興に芸をしてみせたりするのを仕事とする男のこと。二字まとめて訓読みすると…。みぞおち(みずおち)【鳩尾】胸の中心線上、おなかと接するあたりにあるくぼんだ部分。急所の一つ。本來は「みずおち」という。漢字は同義の漢語「鳩尾(きゅうび)」を當てたもの。いるか【海豚】歯クジラに屬する海獣のうち比較的小型のもの。知能が高く芸をよく覚える。川にすむ種類もある。かぶれ【気觸れ】漆(うるし)?薬品などの刺激で皮膚に生じる炎症。赤くなってかゆみや痛みを伴う。おみなえし【女郎花】秋の七草の一つ。莖はひょろっとしていて、高さ一メートルほど。初秋、黃色の小さな花を傘の形に付ける。根は漢方で敗醤(はいしょう)といい、利尿剤にする。ぼっか【歩荷】山小屋や山中の工事現場などで必要とする物資を背負って運び上げる人。今はヘリコプターで荷揚げする山小屋もあるが、人力に頼ることもまだ多い。ぼら【鯔】「はく?おぼこ?いな?鯔?とど」と成長とともに名が変わる海水魚。結局の意味の「とどのつまり」はこの魚の最後の名から。卵巣の塩干しをからすみという。
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