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天龍寺妙智院所蔵史料(含《大明譜》

2003/5/19天龍寺妙智院所蔵史料?調査中間報告


 2003年5月19日京都國立博物館において、天龍寺妙智院所蔵史料の調査が行われた。調査は伊川のほか、一班から伊藤幸司氏、撮影無償協力者として須田牧子氏に協力をいただいた。 周知のとおり妙智院所蔵史料は、16世紀の日明関係を語る上で不可欠の史料である『策彥和尚初渡集』?『策彥和尚再渡集』を含んでいる。寄託先の京都國立博物館の架蔵の便宜上、全體を重要文化財指定の有無により二分し、未指定の一群をB331、既指定のものをB332としている。史料添付のレベルには02-331、02-332と記されている。史料の形態は冊子?巻子の両タイプがあるが、今回は冊子を中心とした調査を行った。したがって巻子の內容に関しては、必ずしも詳らかにしていない。[凡例]?妙智院関係史料はB331とB332に大別される。多くは同じ箱で保管されている。?タイトルは、可能な限り本文と同時期のものと思われる紙面記載のものを採用したが、表紙記載のものと異なる場合は、表紙のものを()で併記した。?史料は冊子と巻子に分類できるが、後者は○で表した。?今回の調査において撮影した史料に*を付した。B331(02-331?)策彥入明記録及送行書畫類 31種○02-331 妙智院宛書狀 1巻○02-331-8 蘭亭記?02-331-12 圖相南北両京路程  (沿途水駅)  →牧田諦亮『策彥入明記の研究』上(仏教文化研究所,1955.10,以下「牧田」)p304-313  >嘉靖乙未猛冬刊本*?02-331-13 大明譜  →牧田p293-298*?02-331-14 定海並 山下行価銀  (下行価銀帳)  →牧田p313-316  >表紙は『大明別幅並両國勘合』と、おそらく同筆。本文は策彥の筆跡か。?02-331-15 松齋梅譜  >「策彥和尚之筆」の押紙。梅の畫集。?02-331-17 大明別幅並両國勘合  (明國別幅並両國勘合)  →牧田p333-350?02-331-18 応仁二年?成化四年戊子入明記  →牧田p351-364  >表紙は『大明別幅並両國勘合』と同筆。すでにモノクロ寫真を購入済み。*?02-331-19 永正九年?正徳七年壬申入明記  →牧田p365-375  >表紙は『大明別幅並両國勘合』と同筆である。同時期に現狀にまとめられた   ものと思われる。本文も『大明別幅並両國勘合』と類似の部分がある。*?02-331-20 天文十二年後渡唐方進貢物諸色注文  (渡唐方進貢物諸色注文)  →牧田p282-289  >表紙は『大明別幅並両國勘合』と同筆である。本文は『戊子入明記』と、おそ  らく同筆。*?02-331-21 策彥和尚初渡集下 謄寫*  (初渡集寫下)  >牧田p383「『策彥和尚初渡集下之上』が一冊謄寫されて寺に蔵されている」とあ  るものであろう。同氏が「文政十一戊子既得貮百八十五年」と書かれた紙片があると  している點は未詳である。?02-331-24 海蔵朝略  (聚分韻略)  >『聚分韻略巻之一』『聚分韻略巻之二』が収められている。同書は詩作の韻の  參考書で、膨大が書きこみがみられる。○31? 明國諸士送行B332(02-332?)重文策彥入明記録及送行書畫類 14種*○02-332-1 入明略記  →牧田p289-292(策彥和尚一番渡唐?二番渡唐)  >巻子のタイトルは「入明略記」である。2點の続紙が、ひとつの巻子にまとめられて   いる。それぞれの続紙の端裏に「策彥和尚真蹟 一番渡唐」「策彥和尚真蹟 二   番渡唐」とあり、牧田氏の史料名はこれを根拠としたと思われる。この點について   は橋本雄氏のご教示をえた。*?02-332-2 策彥和尚初渡集  (初渡集)  →牧田p1-210*?02-332-3 策彥和尚再渡集  (再渡集)  →牧田p211-269?02-332-4 駅程録  →牧田p298-304○02-332-5 晩過西湖詩○02-332-6 送別畫○02-332-7 誌別字○02-332-8 送別誌○02-332-9 衣錦栄帰 柯雨窓筆○02-332-10 策彥帰朝図○02-332-11 衣錦栄帰序並詩  →牧田p326-329?○02-332-12 謙斎記  →牧田p326??02-332-13 送朝天客詩並序  →牧田p331-333?02-332-14 城西聯句  →牧田p376、補遺三に序文今回調査できた史料のうち、『策彥入明記』未収と思われる史料  海蔵朝略  松齋梅譜  城西聯句のうち本文『策彥入明記の研究』所収のもののうち、今回調査できなかった史料  謙斎南遊集p270-282  圓通懺摩p317-p320  陳白?小迴向p321-325  雑文集p329  送策彥行詩p330-331  怡斎策彥禪師像讃p376一日の調査では詳らかにしえなかった點も多く、再調査の必要性を痛感している。末筆ながら特別閲覧に際し格別のお計らいをいただいた、妙智院島見周悅住持、京都國立博物館學芸課企畫室の羽田聡氏に感謝を申し上げたい。

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