【日語共讀】我是貓(8)

【日語共讀】我是貓(8)

來自專欄 日語之聲

吾輩は貓である(8)

吾輩はここの教師の家にいるのだ」

「どうせそんな事だろうと思った。いやに瘠せてるじゃねえか」

と大王だけに気焔を吹きかける。言葉付から察するとどうも良家の貓とも思われない。しかしその膏切って肥満しているところを見ると御馳走を食ってるらしい、豊かに暮しているらしい。

吾輩は「そう雲う君は一體誰だい」と聞かざるを得なかった。「己れあ車屋の黒よ」昂然こうぜんたるものだ。

「咱家住在這裡一位教師的家中。」

  「料你也不過如此!有點太瘦了吧?」

  大王嘛,說話總要盛氣凌人的。聽口氣,它不像個良家之貓。不過,看它那一身肥膘,倒像吃的是珍饈美味,過的是優裕生活。咱家不得不反問一句:

  「請問,你發此狂言,究竟是幹什麼的?」

  它竟傲慢地說:「俺是車夫家的大黑!」

車屋の黒はこの近辺で知らぬ者なき亂暴貓である。しかし車屋だけに強いばかりでちっとも教育がないからあまり誰も交際しない。同盟敬遠主義の的になっている奴だ。吾輩は彼の名を聞いて少々尻こそばゆき感じを起すと同時に、一方では少々軽侮の念も生じたのである。

車夫家的大黑,在這一帶是家喻戶曉的凶貓。不過,正因為它住在車夫家,才光有力氣而毫無教養,因此,誰都不和它交往,並且還連成一氣對它敬而遠之。咱家一聽它的名字,真有點替它臉紅,並且萌發几絲輕蔑之意。

吾輩はまず彼がどのくらい無學であるかを試めしてみようと思って左の問答をして見た。

「一體車屋と教師とはどっちがえらいだろう」

「車屋の方が強いに極っていらあな。御めえのうちの主人を見ねえ、まるで骨と皮ばかりだぜ」

「君も車屋の貓だけに大分強そうだ。車屋にいると御馳走が食えると見えるね」

「何におれなんざ、どこの國へ行ったって食い物に不自由はしねえつもりだ。御めえなんかも茶畠ばかりぐるぐる廻っていねえで、ちっと己の後へくっ付いて來て見ねえ。一と月とたたねえうちに見違えるように太れるぜ」

「追ってそう願う事にしよう。しかし家は教師の方が車屋より大きいのに住んでいるように思われる」

「箆棒め、うちなんかいくら大きくたって腹の足しになるもんか」   彼は大に肝癪に障った様子で、寒竹をそいだような耳をしきりとぴく付かせてあららかに立ち去った。

首先要測驗一下他何等無知,對話如下:

  「車夫和教師,到底誰了不起?」

  「肯定是車夫了不起呀!瞧你家主人,簡直瘦得皮包骨啦。」

  「大概就因為你是車夫家的貓,才這麼健壯哪。看樣子,在車夫家口福不淺吧?」

  「什麼?俺大黑不論到哪個地面上,吃吃喝喝是不犯愁的。爾等之輩也不要只在茶園裡轉來轉去。何不跟上俺大黑?用不上一個月,保你肥嘟嚕的,叫人認不出。」

  「這個嘛,以後全靠您成全啦!不過,論房子,住在教師家可比住在車夫家寬敞喲!」

  「混帳!房子再大,能填飽肚子嗎?」他十分惱火。兩隻像紫竹削成的耳朵不住地扇動著,大搖大擺地走了。

吾輩が車屋の黒と知己になったのはこれからである。

 その後吾輩は度々黒と邂逅する。邂逅する毎に彼は車屋相當の気焔を吐く。先に吾輩が耳にしたという不徳事件も実は黒から聞いたのである。

咱家和車夫家的大黑成為知己,就是從這時開始的。

  其後,咱家常常和大黑邂逅相逢。每次見面,他都替車夫大肆吹捧。前文提到的「人類的缺德事」,老實說,就是聽大黑講的。

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