【土曜?青空文庫】名著翻譯第二十四期:世界を知る力

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世界を知る力

人間は、所詮、時代の子であり、環境の子である。わたしたちの認識は、自分の生きてきた時代や環境に大きく左右される。ある意味、閉じ込められているといってもいい。認識できる「世界」はきわめて限定的なのであり、時代や環境の制約によって、認識の鋳型ができてしまうから、場合によっては、大きく歪められた「世界」像しか見えなくなることもある。わたしたちは、そういう宿命を背負っているのである。

 說到底,人是時代的產物,也是環境的產物。我們的認知被自身生存的那個時代,環境所左右。在某種意義上,也可以說是被局限。我們可以了解到的世界是有限的,而且時代與環境的制約決定了我們認知的模式,所以有時我們只能看到被嚴重曲解的世界。我們背負著這般宿命。

だから、「世界を知る」といいつつ、実は、偏狹な認識の鋳型で「世界」をくり貫いているだけということが生じたりする。鋳型が同じであるかぎり、斷片的な情報をいくら集めたところで、「世界」の認識は何も変わらない。固まった世界認識をもつことは、「世界」が大きく変化する狀況では非常に危険なことである。

所以,與其說是「了解世界」,但實際上不過是人們以狹隘的認知模式來挖掘「世界」罷了。只要模式不變,無論是收集多少片斷的信息,都無法改變人們對「世界」的認識。在這千變萬化的「世界」里,固步自封的世界論是很危險的。

一方で、これほど情報環境が発達したにもかかわらず、「世界を知る」ことがますます困難になったと感じている人も増加している。果てしなく茫漠と広がり、しかも絶えず激動する「世界」が、手持ちの世界認識ではさっぱり見えなくなってきているからだ。たしかに、ただ漫然とメディアの情報を眺めているだけでは激流に呑み込まれてしまう。

另一方面,儘管是在這個信息如此發達的時代,越來越多人反而更加感到難以「了解世界」。因為我們不能用已有的世界認知去看清這個使人茫然失措的渺無邊際,動蕩不安的世界。確實,如果僅囫圇吞棗地吸收多媒體信息的話,怕是只會被急流吞噬。

いまこそ、時代や環境の制約を乗り越えて、「世界を知る力」を高めることが痛切に求められているのではないか。

現在不正是急需我們打破時代和環境的制約,提高「認知能力」的時候嗎?

もちろん、時代や環境の制約から完全に自由になることはない。しかし、凝り固まった認識の鋳型をほぐし、世界認識をできるだけ柔らかく広げ、自分たちが背負っているものの見方や考え方の限界がどこにあるのか、しっかりとらえ直すことはできるはずだ。

當然,這不是說要我們完全擺脫時代和環境的制約,但是我們可以將凝結成的認識模式拆分開來,儘可能靈活地擴展對世界的認識,了解清楚自己對事物的見解與思考方式的局限性所在,這樣應該可以做到切實可靠的反思。

(寺島実郎『世界を知る力』による)

(注1)鋳型:ここでは、畫一化した型

(注2)くり貫いて:ここでは、切り取って

(注3)茫漠:広がりがあり過ぎて、はっきりしない

1単語:

いがた(鋳型):鑄型,模子;模式

へんきょう(偏狹):狹窄;狹小

くりぬく(くり貫く):挖通,打穿;挖出來

はてしない(果てしない):一望無際

ぼうばく(茫漠):遼闊;模糊,渺茫

ぼくし:散落,碎片等

こりかたまる(凝り固まる):凝結;沉迷

とらえなおす(とらえ直す):重新審視,反思

2文法

にもかかわらず:儘管

失敗かもしれないとわかったにもかかわらず、戦ってみたい。

雖然知道很有可能會失敗,還是想去戰鬥。

しか…ない:不過是;只好

どんなに社會的な地位のある人でも、死ぬときはひとりの人間でしかない。

無論社會地位多高,到死的時候也只不過就是一個普通的人。

  誰も來ないので、帰るしかなかった。

誰也不來,只好回去了。

しかも:而且;卻

彼は頭がよくて、しかもスポーツ上手だ。

他頭腦聰明,而且擅長運動。

    さんざん非難されて、しかも平然と座っている。

被罵得狗血淋頭,居然還若無其事地坐著。

かぎり:①只要……就……

    君が僕の友達である限り何でもしてあげよう。

你只要是我的朋友,不管什麼我都會為你做。

    ②ない限り 除非……否則就.......

すみませんと言わない限り、許さない。

除非說對不起,否則不會原諒你的。

翻譯 何思瑩

校對 奚千金

朗讀 佳佳、思雨

後期 卷卷

責編 孫鵬軒


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