【N0】【天聲人語】20180228ご當(とう)地(ち)棺(かん)おけ

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ご當(とう)地(ち)棺(かん)おけ

本土木棺

サワラと聞くと西(さい)京(きょう)焼(や)きが浮かぶが、木の名でもある。漢字では「椹」。おひつや湯船に使われてきた。だが軽くて柔(やわ)らかい分、柱(はしら)や梁(はり)、桁(けた)には向かないと言われてきた

聽到「サワラ」,雖然會聯想到西京烤魚,但其實也是一種樹木的名字,日語的漢字寫作「椹」。歷來被用於製作飯桶和浴盆。但是也因為質地輕柔,所以被認為不適合用於打造柱子、房梁、橫樑等。

▼埼玉県秩父(ちぢぶ)地方では戦前に植(う)えられたサワラが伐採(ばっさい)期(き)を迎えた。祖父の代から製材業(せいざいぎょ)を営(いとな)む金子真治(しんじ)さん(59)はサワラで棺を作れないかと考えた。「木棺(もっかん)市場は中國製が席巻(せっけん)していますが、地産地消(ちさんちしょう)でやれないか。地元(じもと)の木に抱かれて旅立てるなら喜びもあると考えました」

早在二戰之前被種植於埼玉縣秩父市的花柏樹,如今已經到了砍伐期。從祖父那一代就開始經營木材加工業的金子真治先生(59歲)考慮著,要不要試著把花柏樹加工成棺材。他說道:「雖然中國製造已經席捲了整個木棺市場,但是自產自銷何嘗不是一種途徑呢?被本土的木材所環繞著開始新的一段旅程,對逝者來說也是一大快事。」

▼支援(しえん)するのは秩父市だ。かねて地元の木に親しむ「木育(もくいく)」施策に力を入れてきた。地元の職人が地元材で作った玩具(がんぐ)を赤ちゃんの誕生祝いに贈ってきたほか、林業への就(しゅう)労(ろう)促(そく)進(しん)にも取り組む

秩父市對金子真治先生這一想法表示支持。其實從很早以前開始,秩父市就開始致力於本土樹木栽培工作。當地的手藝人用當地的木材製成玩具,作為慶祝孩子誕生的贈禮。此外,秩父市還熱心於呼籲當地人民從事林業工作。

▼金子さんが試作(しさく)すると、市職員が棺內に身を橫たえて感觸(かんしょく)を確かめた。燃焼(ねんしょう)実験には公(こう)営(えい)火(か)葬(そう)場(ば)を借りた。めざしたのは火の回りがよく、煙(けむり)が少なく、燃えかすのない製品。改良を重ねた

金子先生試做一個樣品,再由市裡的職員躺進木棺中體驗觸感。燃燒實驗在公營火葬場進行。目的是為了加工出燃燒快且煙塵少、不會留下燃渣的木棺產品。他們為此進行了多次改良。

▼木育を全國に広めている東京おもちゃ美術館の馬場清?副館長(54)によると、生まれてすぐ木の製品に觸れてもらう活動を「ウッドスタート」と呼ぶ。30を超(こ)す自治體が參加しているが、地元産の木で終末(しゅうまつ)を迎える試みはごく珍しい。「ウッドエンド」と命名された

據正向全國推廣林業的東京玩具美術館的副館長馬場清(54歲)稱,把一生下來就讓孩子接觸和使用木製品的活動稱為「攜木啟程」。雖然有30個以上的地方自治體參加這個活動,但是以本土的木材來迎接人生終點的這樣嘗試卻很少見。因此被命名為「同木結束」。

▼製材所でサワラの棺を拝見した。全體が白くすがすがしい。手觸(てざ)りも溫かい。顔をのぞく小窓の扉には伝統織物「秩父銘仙(めいせん)」の布が貼られ、絹ならではの光沢(こうたく)を放(はな)つ。各地の林産資源をいかした「ご當地棺おけ」が並び立つ時代は來ないものか。

我在木材加工廠參觀了用日本花柏做成的木棺。木棺通體白凈,讓人神清氣爽,且手感溫和。用來窺視臉部的小窗戶上貼著的傳統織物「秩父銘仙」,也綻放著絲綢獨有的光澤。充分利用各地的林業資源製成的「本土木棺」的時代會來臨嗎?

【天聲單詞】

△おひつ(御櫃):飯桶,飯櫃

△かねて(予て):(副)以前,事先(前もって。あらかじめ)

△すがすがしい⑤:(形)清爽,因清新而心情舒暢(爽やかで気持ちがよい)

△放つ(はなつ②):(他動)放出(物體本身的光、聲、氣味等)(それ自體が光、音、においなどを発する);放開(はなす);派遣(使命を帯びた人をある區域に送り込む);點火(火をつける)

△活かす(いかす②):(他動)使…活下去(命を保たせる);充分利用,有效發揮(力を発揮させ活用する。役立たせる。)

【背景資料】

1.秩父市の「木育」施策(節選自:秩父市の市長ブログ) 2015年3月26日(木) 秩父市木育円卓會議およびウッドスタート宣言

 當市では、豊富な森林資源の活用と地域の活性化、子育て支援等の施策として、森づくり課を中心に、「木育」への取組について検討を行ってまいりました。本日、様々な分野の方々にお集まりいただき、秩父市木育円卓會議およびウッドスタート宣言調印式を行い、當市の「木育」事業を本格的にスタートしました。

秩父市では、新年度から、秩父産材を使用し地元の職人が製作する木のおもちゃを誕生祝品として贈る「ウッドスタート事業」を展開するなど、豊富な森林資源を活用し、子どもの頃から森や木に觸れ、學び、木を生活の中心に置く「木育」に取り組むことで、森林?林業の活性化と地域材の利用促進を推進します。

2015年3月26日

2.ウッドスタート(Wood Start)とは

 ウッドスタートとは、 日本グッド?トイ委員會が展開している「木育」の行動プランのこと。この活動では、「木」を真ん中に置いた子育て?子育ち環境を整備し、子どもをはじめとする全ての人たちが、木の溫もりを感じながら、楽しく豊かに暮らしを送ることができるようにしていく取り組みです。

 全國の自治體向けには、生まれた赤ちゃんに地産地消の木製玩具を誕生祝い品としてプレゼントする事業や、子育て環境に地域材をふんだんに取り入れ、木質化?木育化する事業など、計6項目を展開しています。

3.秩父銘仙

「秩父銘仙(めいせん)」は、崇神天皇の御代に知々夫彥命が住民に養蠶と機織の技術を伝えたことが起源と言われています。

2013年12月26日に國の伝統的工芸品に指定されました。埼玉県では江戸木目込人形、春日部桐簞笥、岩槻人形に続き四例目として、「秩父銘仙」が國指定伝統的工芸品に指定されました。

來源:朝日新聞


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