【N0】【天聲人語】20180225アリラン峠(とうげ)の未來
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アリラン峠(とうげ)の未來
阿里郎山口的未來
開催中の平昌五輪(ぴょんちゃんごりん)では、競技場の內外(うちそと)で民謡アリランの旋律(せんりつ)をよく聞く。30年前のソウル五輪、16年前の日韓サッカーW杯でも盛んに使われた。どんな來歴(らいれき)の曲なのか。韓國江原(カンウォン)道にあるアリラン博物館(はくぶつかん)を訪ねた
平昌冬奧會仍在舉辦期間,在賽場內外總能聽到韓國民謠《阿里郎》。30年前的首爾奧運會以及16年前的日韓世界盃上,都用到了該曲目。這首歌到底有何來歷呢?帶著這個疑慮,我參觀了位於韓國江原路上的阿里郎博物館。
▼「朝鮮王朝(おうちょう)時代後期の農夫たちの歌が源流(げんりゅう)です」と學芸員(がくげいいん)の朴智熙(パクチヒ)さん。歌詞(かし)は8千種を超す。「アリラン、アリラン、アラリヨ、アリラン峠を越えていく」という一節さえあればアリランと言われる。「アリラン峠という地名(ちめい)は朝鮮半島に數多くありますが、特定の峠は指しません」
博物館研究員朴智熙說:「《阿里郎》起源於朝鮮王朝時代後期的農夫們唱的歌。」歌詞有8000以上個版本。「阿里郎,阿里郎,阿里郎喲!我的郎君翻山過嶺,路途遙遠」僅憑這一節,就可以說得上是《阿里郎》了。「朝鮮半島有很多地名為阿里郎山頂,歌曲里的阿里郎山頂並非特指哪一處」。
▼文獻(ぶんけん)に殘る最古の「アリラン」は1790年ごろ。一説(いっせつ)によると、耳が聞こえず口もきけない方がまだよいという嘆(なげ)き「唖魯聾(あろろん)」が転じたという。日本wzの支配(しはい)下にあった1926年の映畫「アリラン」の主題歌(しゅだいか)として広まった
文獻中記載的最古老的「阿里郎」是在1790年前後。有一種說法是,人們感嘆:「不如耳聽不見、口說不出更好!」之後就演變成了《啞魯聾》這首歌謠。1926年,當時朝鮮被日本殖民統治,這首歌謠作為《阿里郎》的主題曲廣泛傳播開來。
▼韓國では3派に大別(たいべつ)される。館內(かんない)で聞き比べてみると、なるほど軽快系、哀切系(あいせつけい)、ゆったり系と曲調(きょくちょう)は分かれる。違いがさらに際立つのは北朝鮮版である。日本の演歌(えんか)を思わせる「こぶし」を利かせて力強く歌う。近年は政治體制をたたえる詞(し)が加えられ、韓國の人々をげんなりさせた
在韓國,這首歌大致分為三種流派。在館內聽後一對比,就會明白這三派曲調分別為輕快系、悲哀系、舒緩系。其中最與眾不同的當數朝鮮版。使用了「抑揚頓挫的小調」充滿力量的演唱讓人聯想到日本的演歌。近年來,朝鮮還給這首歌謠填寫了歌頌政治體制的詞,使得韓國人感很反感。
▼さて平昌五輪も閉幕を迎える。唐突(とうとつ)で危うく見えた南北合同參加は、歓迎と懐疑(かいぎ)の聲を世界に巻き起こした。開會式に続いて、今夜の閉會式でもアリランが響くことだろう
說起來,平昌奧運會也即將結束。臨時組成了南北聯隊參賽,引來了全世界的歡呼與質疑。在繼開幕式之後,今夜的閉幕式應該也是會聽到《阿里郎》的樂聲吧。
▼北と南に別の政府が立って今年で70年だが、アリラン史は分斷史よりはるかに長い。いま南北は、対立と友好のうねる峠道のどの辺りにいるのだろう。
雖說南北分裂已長達70年之久,但阿里郎的歷史卻比他們分裂的歷史要久遠很多。如今的南北兩國,大概徘徊於對立和友好的崎嶇山口吧。
【天聲單詞】
Δ源流(げんりゅう):(名)起源(みなもと)
Δ一説(いっせつ):(名)某種,另一種說法(べつの説)
Δ支配下(しはいか):(名)統治下,控制下(ある人や組織の勢力に服していること。また、その狀態)
Δ大別(たいべつ):(名;他動;三類)大致區分(大きく區分すること。大まかな區分)
Δたたえる:(他動;二類)稱讚(優れていると褒める)
Δげんなり:(副)生膩,生厭(十分過ぎて嫌になるさま)
【背景資料】
1.アリラン:朝鮮の代表的な民謡。その種類は多く,各地でそれぞれ歌詞も旋律もリズムも異なるが,いずれも〈アリラン アリラン アラリヨ〉〈アリ アリラン スリ スリラン〉などの句がある。アリランの語の意味は不明だが,昔,新羅の始祖の妃閼英(アルヨン)を賛えて歌ったとか,あるいは〈我難離(アナンリ)〉と歌った語などが転訛したなど,多くの説がある。もっとも有名な《アリラン》は京畿道地方で歌われていた曲で典型的な3拍子。
2.北朝鮮応援団 韓國宿泊先で感謝の歌と踴り
ピョンチャンオリンピックに合わせて、北朝鮮から派遣されている応援団は、23日、宿泊している施設がある地域の住民への感謝として、公演を行い、多くの人が集まりました。
北朝鮮の応援団の一行は、23日午後、宿泊している施設がある韓國北東部のインジェ(麟蹄)で、滯在中の支援に対する住民への感謝として、地元の體育館で公演を行いました。
自治體の関係者によりますと、會場には地域の人口のおよそ1割に當たる3000人ほどが集まったということで、応援団の女性たちが朝鮮半島の民謡「アリラン」や北朝鮮の曲などを演奏し、曲に合わせて踴りを披露すると、會場からは大きな聲援と拍手が送られました。そして公演の最後に、応援団と住民たちは、「私たちは一つです」と何度も聲を合わせていました。
地元の20代の女性は、「南北は分斷していますが、公演を聞いて、心は一つだと感じ、感動しました」と話していたほか、70代の男性も「早く統一できたらいいと思いました」と話していました。
韓國統一省によりますと、北朝鮮の応援団と選手団は、25日行われるピョンチャンオリンピックの閉會式の翌日に、北朝鮮に戻る予定だということです。
(選自2月23日 20時05分NHKニュース)
來源:朝日新聞
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