古代漢語「不」的限定範圍
02-20
問題提起:
「不」はどこまでかかるか? | 漢文の小窓食馬者,不知其能千里而食也。
日本語に訳すと、以下の二通りあるようである。
(以下の分析では「能」を動詞とする)
①馬を養うものは、彼が千里走れるのを知らずに養うのである。
②馬を養うものは、彼が千里走れるのを知って養うわけではない。
そのため、訓読みはどちらも可といえよう。
其の能の千里なるを知らずして食ふなり。
其の能の千里なるを知りて食はざるなり。
しかし、中國語から分析すると、「不」と「知」とは一體化する傾向がみられ、
「不」のあとで息を入れることが稀である。
そのため、①の訳を選択するほうが普通。
食馬者,不/知其能千里而食也。
どうしても上記のようによむとすれば、意味が変わる。
馬を養うものは、彼が千里走れるのを知って養うことを拒否する。
例:「不去」=行くのを拒否する。
なぜかというと、「知る」は狀態動詞で、否定すると否定の狀態となる。
一方「知ってから養う」は動作動詞で、否定すると否定の意志となる。
以上の內容はあくまで獨自研究の結果で、
いろいろ問題があるかもしれません。
ご指導、よろしくお願いします。
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